【憲政史上最凶の心霊写真】樹海で首相を歓迎する自殺怨霊!! 松岡大臣「変死」の猿芝居!! 墓穴をほった安倍政権の断末魔
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投稿者 passenger 日時 2007 年 7 月 07 日 07:33:07: eZ/Nw96TErl1Y


【憲政史上最凶の心霊写真!!】樹海で首相を歓迎する自殺怨霊!! 松岡大臣「変死」の猿芝居!! 墓穴をほった安倍政権の断末魔!


【引用者注記:『紙の爆弾』編集部の許可を受けて転載】
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月刊『紙の爆弾』2007年8月号(64〜75頁、鹿砦社)

【憲政史上最凶の心霊写真!!】
青木ヶ原樹海で安倍首相を迎えた無数の自殺怨霊!!
……そして松岡大臣「変死」を猿芝居でおちゃらかし……

国民だましのパフォーマンス乱発で
墓穴をほった安倍政権の断末魔!

              本誌政治犯罪監視班
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1. 権力亡者の餓鬼どもがうごめく百鬼夜行内閣

 七月参院選を間近に控え、安倍政権は地獄絵図の様相を呈している。
 汚職から暴力団がらみまでさまざまなスキャンダルで「疑惑のデパート」と呼ばれていた松岡利勝農相が、五月二八日、"公金浪費と議員過剰厚遇のシンボルタワー"と批判されてきた新赤坂議員宿舎の自室で、首を吊った状態で「発見」された。すでに変死しており直ちに「自殺」扱いで処理されたが、その死にざまは多くの疑問を残しており、一国の大臣の変死だというのに検死もせぬまま大急ぎで荼毘(だび)に付したことから、暗殺を疑う声もある。
 松岡大臣の変死の直前(十八日)には地元熊本の後援会元幹部(内野幸博氏)が「首吊り」死体で発見され、「自殺」として処理された。この人物は、松岡とは学生時代の同級生で、一九九〇年衆議員総選挙で松岡が最下位ながら旧熊本一区から初当選した際には公選法違反(買収)で逮捕されたこともある「貢献者」だった。さらに松岡大臣変死の翌朝には、彼の関与が囁かれていた緑資源機構「官製談合」疑惑の"重要参考人"である元森林開発公団理事(山崎進一氏)までもが、横浜市内の自宅マンション駐車場で落下死体でみつかり、「飛び降り自殺」として処理された。わずか十日ほどの間に松岡大臣とその周辺の汚職疑惑関係者が三人も変死したのである。
 昨年九月に誕生した安倍内閣は、自民党総裁選で彼を持ち上げた取り巻きばかりを大臣に据えたことで「論功行賞」内閣といわれてきた。安倍本人らは「美しい国づくり内閣」だと叫んできたものの、実際には"権力亡者の餓鬼どもの百鬼夜行"だということが明らかになっている。これまでに露呈した"百鬼夜行内閣"の醜聞のほんの一部を列挙すると――。

 @安倍内閣誕生直前(昨年七月)に世耕弘成(現首相補佐官)が中川秀直(現自民党幹事長)とともに、官製談合で逮捕(昨年十二月)された木村良樹和歌山県知事および談合業者からゴルフ接待をうけていた。
 A山本有二・金融担当および「再チャレンジ」担当特命大臣が入閣直後に「大臣規範」違反の政治資金パーティーを開いていた。
 B昨年十二月二一日には政府税制調査会(首相の諮問機関)の本間正明会長が、都内の格安なマンション官舎に"妻名義"で愛人と同棲していたことが発覚したため税調会長を辞任した。
 C十二月二八日には「規制改革担当」特命大臣・佐田玄一郎が一九九〇年から十年間も架空の"事務所"をデッチ上げて「光熱費や事務所費など計七八〇〇万円を支出した」旨の虚偽の政治資金収支報告を続けてきたことがバレて大臣を辞任した。
 D今年一月十日には文部科学大臣・伊吹文明を手始めに、遠藤利明・文部科学副大臣や中川昭一・自民党政調会長が、家賃無料の議員会館に資金管理団体を置きながら多額の「事務所費」を計上し、その一部を飲食代や交通費に流用していることも発覚した。
 E一月十二日には、福島県「官製談合」事件の被告人が東京地裁公判で、根本匠・首相補佐官への「選挙支援費」名目で、東急建設から福島県知事(佐藤栄佐久)の弟に不正資金が流れていたと暴露証言した。
 F一月二五日発売の『週刊新潮』が、久間章生・防衛大臣の政治団体の事務所が、じつは雀荘や元秘書の自宅だったことを暴いたが、久間は「知らない」とうそぶいた。
 G一月二八日には、首相補佐官(根本匠)と内閣府副大臣(大村秀)と財務副大臣(田中和徳)と厚生労働大臣政務官(菅原一秀)が、衆院および参院の内部規定に違反して"資金管理団体以外の政治団体"の事務所を議員会館内に設けていたことが発覚した。
 さらにこの日、閣僚および準閣僚たちの"事務所費詐取"問題の続発を、国会やマスコミの追及からかわすための想定問答集が、閣僚懇談会で閣僚たちに配布されていたことも発覚した。
 H二月十三日には、尾身幸次・財務大臣が二〇〇二年以降九回にわたり自分の娘を「通訳」の名目で(すでに通訳が完備された)国際会議に連れて行き、その宿泊費や食事代を公費から詐取していたことが発覚した。さらに同十九日には尾身財務大臣が、じぶんが進めている「沖縄科学技術大学大学院大学」事業の予算獲得のために、同大学設置母体の独立行政法人(沖縄科学技術研究基盤整備機構)に不正な情報提供をしていたことも発覚した。
 I二月二十日には『読売新聞』が、安倍内閣の閣僚十七名のうち四人(長勢甚遠・法務大臣、伊吹・文部科学大臣、柳澤伯夫・厚生労働大臣、若林正俊・環境大臣)が二〇〇四年参院選や〇五年衆院選での選挙運動費用収支報告書を虚偽記載していたことを暴露した(意図的な虚偽記載ならただちに公選法違反となる)。
 J二月二二日には、中川秀直・自民党幹事長の自宅や後援会事務所が、公益法人所有の土地に建てられていることが発覚した(政治家が私的建造物を、公益法人の土地に建てているのは、文字どおりの公私混同である)。
 K三月六日には、安倍首相の資金管理団体「晋和会」と同政治団体「東京政経研究会」がマンション部屋を借りるにあたり神戸製鋼所から敷金の一部(二六〇万円および一一〇万円)を得ていたのに、政治資金収支報告書に記載せず隠していたことが発覚した。
 L三月七日には、安倍首相と伊吹文部科学大臣と久間防衛大臣と武見敬三・厚生労働副大臣が、国から補助金を受けている医療法人から、政治資金規正法違反の献金を受け取っていた事実が発覚した。
 M三月九日には、安倍首相が、国から補助金を受けている企業から、政治資金規正法違反の献金を受け取っていた事実が発覚した。

 このように、安倍内閣の閣僚たちは、チンピラヤクザのように公金をくすね盗(と)ってきたことが、連日のように発覚してきた。
 公金の詐取や横領ばかりではない。一月十二日にはJAL旅客機で韓国から関空に戻った冬柴鐵三・国土交通大臣が、特別優遇で一般乗客を押しのけて降り、おおぜいの客に迷惑をかけるという騒動が起きたし、一月二七日には柳澤伯夫・厚生労働大臣が島根県の自民党県議の集会で「十五〜五十歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭でがんばってもらうしかない」と"女は子産み機械"発言をして大きな問題にもなった。三月二六日には能登半島震災の視察で石川県輪島市を訪れた溝手顕正「防災担当」特命大臣が「人命被害は幸い少なかった。一人だから」と口を滑らして死傷者を屁とも思わぬ本音を漏らしたし、四月十七日に伊藤一長・長崎市長が銃撃テロで殺された際には安倍首相が「捜査当局において厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを望む」と"談話"で述べたにとどまり、よその国の「テロ」にはアメリカと同調して武力行使にも賛同してきたにもかかわらず、国内でおきた政治家暗殺には黙認とも受け取られるような態度を示して批判を浴びた。すると安倍首相、例によって逆ギレし、「長崎市長射殺事件と安倍首相秘書との『接点』」という見出しを掲げた『週刊朝日』の広告に噛みついて「言論によるテロ」呼ばわりまでして訴訟をほのめかし、"朝日メディア攻撃"に突き進む始末。むちゃくちゃである……。
 「論功行賞内閣」と揶揄(やゆ)されるなかで就任早々、不正がばれて税調会長と特命大臣がつぎつぎと"轟沈(ごうちん)"した安倍政権。だから「疑惑のデパート」と呼ばれてきた松岡利勝農相が、事務所費違法請求の疑惑を「なんとか還元水」購入の口実でごまかしつづけ、内閣の評判をおとして政権を危機に陥れたのに、安倍は小泉前総理とその秘書官・飯島勲から松岡の閣僚入りを強引に頼み込まれた経緯もあり、頑として松岡を辞めさせなかった。
 "知能が低い女こども老人"のミーハー「B(バカ)層」を狙ってプロパガンダを繰り返せば世論を獲得できる――というのが小泉内閣時代に露呈した自民公明連立内閣の伝統的手口である(本誌先月号参照)。松岡大臣に、国民を煙に巻くようなバカを言わせて、それを言わせ続ければ、「人の噂も七五日」でやがて国民もあきらめるさ……とナメていたのだろう。だが松岡大臣は五月の末に突然「自殺」を遂げ、「論功行賞内閣」は「灰色大臣自殺内閣」に一変した。参院の選挙戦で安倍の任命責任が問われるのは必至、という情勢になったのだ。


2.参院選むけ"顔見せ興行"で、樹海に足を踏み入れた安倍首相

 すでに列挙したような連日のスキャンダル噴出で、五月下旬を迎えるころには安倍内閣は"地獄行きの火の車"のような状況になっていた。これじゃ選挙は戦えない。……というわけで首相サイドが仕掛けたのが、B層ねらいの国民をナメきった宣伝興行である。本来なら国会対策に全力をつくすべき時なのに、明治維新や太平洋戦争終戦の直後に天皇がおこなった「地方巡幸」よろしく安倍晋三首相じきじきに(時には昭恵夫人や「タマちゃん」こと丸川珠代・参議員候補を同伴して)各地に出向き、女こども老人が喜びそうな場所に登場して"顔見せ興行"を行なうという安直な戦略だった。
 五月二三日に、高校の中間試験で忙しいさなかの日本最強ゴルファー「ハニカミ王子」こと石川遼クンを緊急に首相官邸に呼びつけて"殿さまとご対面"のメディアイベントを催したのを皮切りに、安倍首相の「パフォーマンス月間」は"予定"どおり進行していったわけだが、第二弾がなにをトチくるったか、宣伝作戦の最初の土曜日となった五月二六日の「樹海ハイキング」だったのである。
 翌日の新聞(『スポーツ報知』)がこう報じている――。

 「安倍晋三首相(52)が26日午前、自殺の名所で知られる山梨県富士河口湖町の青木ケ原樹海でエコツアーに参加し、環境保護問題への積極姿勢をアピールした。27日には日本ダービーの表彰式に登場する予定で(中略)夏の参院選に向けたパフォーマンスに余念がない。『どうですか? 気持ちいいでしょ』 樹海の涼しい風を浴びて安倍首相はご機嫌の様子だった。地元のガイドに案内されながら約20分間散策し、岩場に座ると、おにぎりをモグモグ。エコツアーに参加していた神戸市立王塚台中学校の生徒らに声をかけながら、写真撮影にも応じた。続いて同県鳴沢村では、環境保護運動に取り組むNPO法人のメンバーとともに、道路沿いのゴミ拾い。この日の行動には、環境保護問題への積極姿勢をアピールする狙いがあったとみられる」

 "首相動静"をみると、この日、安倍が樹海にいたのは午前十時八分から十一時五四分まで、鳴沢村の山林で「ボランティアの清掃活動に参加」したのは午後〇時一分から十三分まで。たった十分間、ゴミ拾いのポーズを見せただけだったのである。
 新聞が報じるまでもなく、青木ヶ原樹海が「自殺の名所」なのは"美しい日本の常識"だ。首相「巡幸」第一弾が樹海なら、自殺者供養の参拝にでも赴くのがスジであろうに、なんと安倍は「ご機嫌の様子」でハイキングし、「おにぎりをモグモグ」とパクついたのだった。新聞が伝えた「樹海ハイキング」の報道写真をじっくり見ると、安倍首相の周辺に「死霊」のようなものが無数に漂っていて、背筋が寒くなる。日本の憲政史上、これほどの"心霊写真"は他にない。参考のために、公表された報道写真に写ってそれらしき部分を丸印でかこんで、本誌で示しておこう。写真の画像を拡大し、丸印をつけた以外、画像にはまったく手を付けていないことを申し添えておく。

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【写真】
5月26日、安倍首相は富士山麓の青木ヶ原樹海を見物し、修学旅行で来ていた中学生に「美しい国 美しい富士山」と書いたサインを贈るなど愛嬌をふりまいた。選挙宣伝の浅ましい魂胆で「自殺の名所」を物見遊山した安倍首相だったが、報道写真をみると無数の「怨霊」が総理を迎えている。なおこの日、汚職疑惑で追い込まれ安倍首相にかばわれていた松岡利勝農相が、熊本に不可解な里帰りをしていたが、翌々日には議員会館の自室で変死し「自殺」として処理された


写真1 「青木ケ原樹海のエコツアーに参加し女子中学生らに話し掛ける安倍首相=26日午前、山梨県富士河口湖町」(共同通信)

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【引用者注記:『紙の爆弾』編集部のご厚意で提供頂いた写真原稿】
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写真2 「中学生と一緒に樹海の成り立ちの説明を聞く安倍晋三首相=山梨県の青木ケ原樹海で26日午前10時34分、吉見裕都撮影」(『毎日新聞』)

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【引用者注記:『紙の爆弾』編集部のご厚意で提供頂いた写真原稿】
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写真3 「青木ケ原で昼食をとる安倍首相=26日、山梨県富士河口湖町」(共同通信)

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【引用者注記:『紙の爆弾』編集部のご厚意で提供頂いた写真原稿】
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 考えてみれば、最近十年ほどの自殺者の多くは、自民党(単独または公明党との連立)政権の失政の"犠牲者"たちである。それはこの国の自殺者・完全失業者・自己破産者の人数や、所得水準の推移をしめす統計をみれば明らかだ。とりわけ橋本内閣当時の平成十年には、その年だけで自営者・失業者・高齢者を中心に自殺者がいっきに八五〇〇人も増えた。これは前年比で三四%増という恐ろしい増加であり、なかでも自営者の自殺は前年より四四%も増えていた。政府の経済・金融政策の失敗が、自営業者を追いつめたからである。小泉政権が唱えていた「痛みをともなう改革」で、その「痛み」を誰が負ったのかはすでに明らかだ。その「改革」と称する企てが、国民でなく内外の多国籍企業や、ヤクザビジネスや、与党政治家が関与する商売をうるおす結果になっていることも、今や明らかである。

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【グラフ】
最近10年ほどで日本は「おぞましい国」に激変した。平成7年(1995年, 村山内閣)時代に比べ、自民党が政権を握ったその後の10年(平成17年は小泉内閣)で自殺者が45%、完全失業者が40%も増え、自己破産件数(個人申請者)が4.25倍に膨らんだ一方で、世帯あたりの平均所得が15%(約100万円)も減った。特に平成10年(橋本自民党政権)の1年間だけで自営者・失業者・高齢者を中心に自殺者が34%(約8500人)も増え、減る兆しはない。青木ヶ原を"自殺者の聖域"にしたのは橋本総理以降の自民党歴代政府の責任だ

【引用者注記:『紙の爆弾』編集部のご厚意で提供頂いた写真原稿】
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 "衣替え"にあたる六月一日にも、安倍内閣のパフォーマンスが炸裂した。首相みずから号令をかけ、出張中の麻生外相をのぞく全閣僚が、沖縄名物「かりゆしウェア」で"コスプレ"をして閣議に臨んだのである。時あたかも松岡大臣「自殺」の直後。全員喪服を着てもいいほどの状況だったのに……。
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【写真】同誌に載っていない参考写真
【引用者注記:松岡農相の変死から4日後(6月1日)の閣議。首相の指示で安倍内閣の大臣たちはみな「かりゆしウェア」で“コスプレ”し、うきうきの笑顔だ。閣僚仲間の非業の死など、どこ吹く風……。喪に服する様子などみじんもない。(写真は日経新聞による)】
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 その翌々日(六月三日、日曜)の朝、自民党は世田谷区の多摩川河川敷で「クリーンキャンペーン」を催した。対岸の川崎市ではこの日、毎年恒例の市主催行事「多摩川美化活動」が前々から予定されていたから、自民党のゴミ拾いイベントはそれに合わせて設定されたわけである。安倍首相は丸川珠代とともに、自民党の「クリーンキャンペーン」に姿を現わし、ゴミ拾いのパフォーマンスを行なったが、これもまた国民宣伝用の三文芝居だったことがマスコミに暴露されてしまった。なにしろワイシャツにスラックスに革靴と、格好からして河原のゴミ拾いとはほど遠い。それがすでに清掃が完了した場所にノコノコと現れて、「関係者が『ダメだよ拾っちゃ! ここは総理が拾うところだ!』と絶叫。拾った人は渋々ゴミを袋から地面に戻した」(翌日の『日刊ゲンダイ』報道)という茶番ぶりだった。
 さらに安倍首相は、自民党ゴミイベントで三十分ばかりパフォーマンスをやらかした後、対岸の川崎市主催イベントにも顔を出し、若林環境大臣といっしょに四十分ほど"ゴミ拾いごっこ"を見せた。すでに述べたが、この環境大臣は二月二十日に、選挙運動費用収支報告書の虚偽記載をあばかれている。安倍は河川敷で子供たちに「身の回りをきれいにすることが地球全体を美しい星にすることにつながる」と説教をたれた。ならば河原に出向くまえに「身の回りをきれいにする」ことがあっただろうに……。
 しかも皮肉なことに、このゴミイベントの直後から、社保庁「年金サギ」、赤城農相の違法献金受領疑惑、長勢法相の大臣規範違反(法人役員兼業)や不動産登記法違反(実家未登記)などの醜聞が続々と噴出した。
 社保庁「年金サギ」問題で"時の人"となっている正木馨・元社保庁長官は、旧厚生省・薬務局長のときに薬害エイズの蔓延に手を貸し、社保庁長官のときは手書き年金台帳の破棄を命じてデータ照合を不可能にした結果、現在の「年金サギ」騒動をもたらした真犯人のひとりである。さらに正木氏は天下りを繰り返して生涯賃金八億円を超える公金を得てきたという安倍流"美しい日本"を象徴するような人物なのだが、じつは他ならぬ安倍首相の親戚だ。まさに"身内の不祥事"なのだが、六月十五日に安倍は保守系タブロイド紙の会合の場で「社保庁は"親方日の丸"体質だからゴミは一掃せねばならない!」と宣言し、責任を末端職員に押しつける無責任ぶりをさらした。
 長勢法相スキャンダルに至っては、富山高校や東大時代の自分の仲間や支援者を集めてつくったNPO法人「悠遊興論(ゆうゆうこうろん)塾」の「名誉塾頭」に就いて、「大臣規範」で定めた兼業禁止のきまりを法務大臣みずから破っただけでは終わらず、このNPOの年間収入が一千万円ほどなのに、長勢法相と懇意の仲のクラブママが経営していた"お店"(すでに閉店)に「家賃」名目で七百〜八百万円も払っていたのである。遵法精神などどこ吹く風。まさに色と欲が絡んだ百鬼夜行である。
 こうして安倍政権は、「IQ(知能)が低い女性こども老人」を標的にすえた宣伝をせっせと行なったわけだが、このように見え透いたプロパガンダはすでにナチスドイツの独裁者が先例を残している。
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【写真】
宣伝パフォーマンスで「子供好き」を世間に印象づけた独裁者なら、ヒトラーが有名だ。総統専属写真家ハインリヒ・ホフマンの写真集『こどもが好きなヒトラー』(1934年)の表紙は、安倍首相の多摩川掃除パフォーマンス写真とおそろしいほど似ている

【引用者注記:『紙の爆弾』編集部のご厚意で提供頂いた写真原稿】
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【写真】同誌に載っていない参考写真
【引用者注記:松岡大臣の「自殺」変死から6日後、日曜(6月3日)朝の多摩川河川敷で自民党主催の「クリーンキャンペーン」に出席し、「身の回りをきれいにすることが地球全体を美しい星にすることにつながる」と小学生に説教をたれながら、すでに清掃が済んだ場所にわざわざゴミを撒きもどして再び拾うというパフォーマンスを行なった安倍首相(写真は共同通信による)。】
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3.安倍パフォーマンス月間の"序奏"となった、松岡大臣「自殺」変死事件

 安倍首相の“パフォーマンス月間”は、アベ自民党と丸川珠代の宣伝を兼ねながら、実質的な公示前選挙活動として六月中も続けられたわけだが、のっけから「疑惑のデパート」松岡農相が「自殺」を遂げるという意味深長な事件が起きた。
 安倍政権にとってみれば、松岡利勝大臣が政権の安泰をおびやかす“危険分子(リスク・ファクター)”だったことは疑いない。七月参院選という政治スケジュールは早くから決まっていた。安倍政権を気球にたとえるなら、人気凋落で低空飛行をつづける"アベバルーン"を国会絶対過半数という"独裁維持ライン"にまで上昇させるには、足手まといの"おもり"を捨てる必要があった。
 かつて中曽根康弘が首相だったとき、こんな迷言を吐いた――「行革で大掃除をして、お座敷をきれいにして、そして立派な憲法を安置する。これが我々のコースです」(八二年五月、生長の家大会での発言)。この時の「お座敷をきれいにして」というのは、「行財政改革」と称する“上からの國體(こくたい)革命”で国家の姿を一変させることを意味していた。つまり一九八〇年代においては、戦後日本の政治と経済に絶大な影響力をもっていた日本国有鉄道(現在のJR)と電電公社(現在のNTT)という"社会経済の二大エンジン"を、強力な労働運動をつぶしてそれぞれを"私企業"に変えるという意味だった。
 この発想は安倍政権になって露骨に復活し、じっさい社保庁「年金サギ」問題を公務員組合(自治労)たたきのネタに転化して、国家公務員の労働運動を抑え込む"国家公務員法の書き直し"のごり押しを企て、これにより年金財源を私企業に丸投げする社保庁"民営化"をやり遂げようと狙っている。さらにその先に自民党流「改憲」が控えていることは言うまでもない。そんな安倍内閣が、みずからの体内に抱え込んだ「疑惑のデパート」を祓(はら)い清めようと画策しても不思議ではなかろう。


4.松岡大臣「自殺」説をゆるがす、怪しすぎる状況証拠の数々

 安倍首相"樹海見物"のところで紹介した『報知新聞』の記事は「安倍首相パフォーマンス月間」と題するもので、五月二七日午前六時一分に配信されていたが、そこですでに安倍首相が「27日には日本ダービーの表彰式に登場する予定」だと報じていた。日本ダービーは皇太子殿下が観戦する予定になっていたので、本来なら松岡農相がもてなしを行なうべきであり、松岡にとっては一世一代の"栄誉の機会"だったはずだが、各種報道によれば松岡はそのお務めをドタキャンしたという。その内情については諸説入り乱れているが、いずれにせよ安倍首相夫妻が日本ダービーで皇太子を接遇することが「パフォーマンス月間」のスケジュールにあらかじめ組み込まれていたことが新聞報道からわかる。
 日本ダービーの前日、安倍首相が青木ヶ原樹海でハイキングをしていたちょうどその頃、松岡大臣は熊本に「里帰り」していた。「阿蘇市の生家を訪れ、ひとりで暮らす継母ハルコさんの顔を見て、墓参りをしてすぐに帰った」という話が出回ったけれども、その後の『週刊朝日』の報道(六月十五日号)によれば、この日ずっと墓の掃除をしていた親戚が「その日は昼から夕方までいたけど、来なかった。熊本に帰っても、阿蘇の実家にはほとんど来ない。ハルコさんも、いつの記憶かがハッキリしとらんと」と証言している。誰かがウソをついているのか? ハルコさんは幻をみたのか? それとも誰かに言わせられたのだろうか? この日の松岡大臣について、地元での運転手は「阿蘇には行ってない。ほとんど(熊本市内の)マンションの近くにいた」と証言し、『週刊朝日』が地元の松岡事務所に取材を申し込むと「阿蘇に行ったかどうかは答えられない」と取材拒否をうけた。ハルコさんの話は「自殺を覚悟した男が実家の母を訪れ墓参りをして心の整理をした」エピソードとして涙をさそうお話ではあるが、松岡「自殺」説をもっともらしく流通させるための"おとぎ話"だった疑いが濃厚だ。
 五月二八日・月曜日の正午すぎに、通報をうけた救急隊が出動し、松岡大臣の「首吊り」が世間の知るところとなったが、その実態はいまだ謎が多い。
 共同通信が「松岡農相自殺図る」の第一報を打電したのは午後〇時五〇分で「警察当局によると、松岡利勝農相が二十八日、議員会館で自殺を図った。安否は不明」と伝えていた。だが自殺現場の状況を伝えた最も早い報道は、おそらくこの記事だった――。
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   松岡農水相、自殺図る 心肺停止状態
     (5月28日13時34分)

 28日午後0時29分、東京都港区赤坂2丁目の衆院議員赤坂宿舎1102号室の松岡利勝・農林水産相(62)の自室で首をつっている男性がいる、と119番通報があった。警視庁によると、男性は松岡農水相本人で、新宿区の慶応義塾大学病院で治療を受けているが心肺停止状態という。
 赤坂署によると、松岡農水相はこの日午前10時ごろまで、宿舎の室内で秘書と話をしていた。その後、出かける予定だったが、正午ごろになっても本人が室内から出てこないため、秘書が室内に入ったところ、農水相が居間のドアの金具に、犬の散歩用の布製のひもで首をつっていたという。自民党幹部によると警護に当たっていた警察官が発見したという。
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 その後、ロイター報道(午後三時二〇分発表)によれば塩崎官房長官が「午後二時、搬入先の病院で亡くなった」と記者発表し、死因については「検死などの手続きを終えた後で発表される予定だ」と述べたが、この時すでに「自殺」説が一人歩きを始め、変死にもかかわらず司法解剖もせぬまま、その日のうちに葬儀の段取りが始まった。最初から「自殺」扱いだったので、首吊り現場(議員宿舎の自室)の捜査も司法解剖もおろそかにされ、仮に他殺だったとしても物証そのものが大急ぎで葬り去られたのである。
 だが松岡「自殺」説をゆるがす状況証拠がいくつか残された。まず『週刊新潮』(六月七日号)が巻頭グラビアで特集した、救急隊員による「心停止」報告書の写真。そこには驚くべき記載があった(左記コラム参照)。
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【写真】
『週刊新潮』(6月7日号)がスクープした、救急隊員による松岡利勝農相の心停止(CPA)についての報告書。SPや議員会館施設長などが首吊り状態の松岡農相を発見してから20分間も放置していたと記されている。おかげで救急隊到着時には完全な心停止状態で、事実上、死んでいた

【週刊新潮07年6月7日号グラビアページ掲載】松岡利勝のCPAシート
【引用者注記:『紙の爆弾』編集部のご厚意で提供頂いた写真原稿】
     ↓

〔下記は週刊新潮グラビア掲載のCPAシート写真に写されていた記載内容をテキストに起こしたものである。同シートにあらかじめ印刷されている書式事項はふつうの文字で、そこに手書きで書き込まれた諸事項は【 】で括って、再現した。〕
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CPAシートpage3 このページは後で記入すること
(【永田町】)救急隊 患者氏名(【松岡利勝】)
 覚知【12:29】   意識【300】
 現着【12:42】   呼吸【――】
 現発【13:01】   脈拍
 病着【13:11】   血圧
 警察 無・【有】【←有に丸印】(【赤坂】)
 現病歴 【議員会館で首を吊った状態で発見された。発見は12:20。ヒモからおろしたのは12:40。足は浮いた状態だった。本日、12:20、議員会館で、SP、施設長etc 3人に、首をつり、足が浮いた状態で発見された。すぐに救急隊要請。12:40救急隊到着。PTをおろすまで、そのままの状態であった。現場にてモニター上asystole。CPRされつつ当院搬送となる。】
 〔心停止の目〕撃(あり・【なし】)【←なしに丸印】
  bystander CPR(あり・【なし】)【←なしに丸印】
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★注記  @「CPA」(cardiopulmonary arrest)=心停止、A「意識レベル300」とは、意識障害の程度を示す日本独自のJCS評価尺度(japan Coma Scale)で、9段階の尺度のうち最も重篤な「痛み刺激に反応しない」完全なる意識喪失状態を示す。B「asystole」とは、心室静止すなわち完全なる心停止の状態を意味する。心電図モニター画面では完全なフラット波形である。C「bystander CPR」とは救命作業を開始するまでに、発見者や通りがかりの市民が行なった「CPR(心肺蘇生法)」を意味する。
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 この報告書には、発見者(SP=警護警察官、議員会館施設長、その他一名=おそらく秘書)が、首吊り状態の松岡大臣を発見後、なんと二〇分間も「そのままの状態」で放置していたことが記されていた。少なくとも二〇分間、首を吊ったままだったわけだから、その後どんなに救急治療が成功しても「脳死」状態かそのまま死亡するであろう。発見者はそれを期待していたのか?
 PT(患者)(ペイシャント)は一国の大臣で、その蘇生に一分一秒を争うような極度の緊急事態なのに、赤坂の新宿舎からわざわざ遠方の慶応大学病院に運んだのも不可解だ。十年前にダイアナ元皇太子妃がパリで事故死した際も、救急車が不自然なほど搬送に時間をかけた例を思い起こさせる。しかも、そんな遠くに運んでおきながら、救急車から降ろした「患者」は、頭の先からつま先まで白布にすっぽりと覆われ、そんな状態の「患者」の上に医者が馬乗りになって心臓マッサージを行ないながら、病院に運びこまれた。これもまた救急患者への処置としては不自然だ。大臣の顔をさらすのと、救命処置と、どちらが大事なのか? さらに疑うなら、あの時移動ベッド(ストレッチャー)に乗せられ、白布で覆われていた物体は、本当に松岡大臣だったのか?
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【写真】
『週刊文春』(6月7日号)のスクープ写真「自殺直後の松岡農水相、慶応病院に到着した瞬間!」は、松岡氏が白布に全身覆われたまま救急車から運び下ろされている不自然な状況を激写した

【引用者注記:『紙の爆弾』編集部のご厚意で提供頂いた写真原稿】
     ↓

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【写真】同誌に載っていない参考写真
【引用者注記:松岡農相「自殺」の翌々日(5月30日)にフジテレビは飯島勲・元(小泉)総理秘書官へのインタビューを放映したが、そこに「突進する移動ベッドの上で、白布で顔を覆われたままの松岡氏に馬乗りになって心臓マッサージを繰り返す医者」の映像がはさまれていた。瀕死の患者への救命行為としては無理がある。】

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 松岡大臣は「自殺」で「死亡」した、ということで"決着"がつけられたわけだが、その日のうちに、彼が所属していた党内派閥のボスである伊吹文部科学大臣が「死人に口なしという残念な状況になった」とコメントした。その場面はテレビで放映され、いくつかの新聞も報じたのだが、『朝日新聞』などは一時間もたたぬうちに更新記事でこの発言部分を完全に削除したし、『産経新聞』もウェブサイトから記事をまるごと削除した。「死人に口なし」というのは「口のきけない死人は証言することが出来ない〔死人を利用して悪事をたくらんだり、死人に無実の罪をきせたりすることを表わす〕」という意味だ(新明解国語辞典)。松岡大臣はスケープゴートにされたのか?
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【写真】同誌に載っていない参考写真
【引用者注記:松岡農相が「自殺」した当日、彼が所属していた自民党伊吹派のボス・伊吹文明文部科学大臣は記者団にむかって「死人に口なしという残念な状況になった」と口を滑らせた。マスコミはこの発言を無視したか、朝日新聞や産経新聞のように一時的に報じてもすぐに記事を削除してしまった。報道そのものが「死人に口なし」の死に体をさらしたのである。(画像は日本テレビのニュースから引用)】

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 慶応大学病院にまっさきに駆けつけたのが、飯島勲・元(小泉)首相秘書官だったのも興味ぶかい。さらに興味ぶかいのは「遺書」の存在である。松岡大臣変死の翌々日、フジテレビは飯島元秘書官とのインタビューを放映したが、そのやりとりの一部を再現しておく――。
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   飯島勲・元首相秘書へのFNN単独インタビュー
           2007年5月30日
            聞き手・安藤優子

N(ナレーション)――そして、様々な松岡氏の疑惑については……。
飯島「緑のアレ……緑資源機構、これが問われてアノ……、報道されてたんですが、大臣自身は一切おかしいところはない。白か黒かはっきり世間に見て頂きたいという覚悟は持ってましたね」
安藤「じゃ、なぜ死を選んだんでしょうか?」
飯島「これは全くわからないです。(自殺)当日も九時半前後に、実は大臣のケータイに電話したんですよ。初めて通じなかったですね」
N――その直後、みずから命を絶った松岡大臣……。
飯島「第一発見の十二時二〇分頃前、十時ぐらいから二時間で何があったのかってのが、興味がありますね、私個人。政策に対する夢と熱意を考えたら死を選ぶ政治家じゃない。……これ、松岡大臣から私宛の親展で来てます(といって懐から「遺書」を出す)。中身は言いません」
N――これが飯島氏あての遺書……。
安藤「それは、いつもの字体と違いますか?」
飯島「私から見たら、とっさの出来事の感覚かなあと……。電話一本くれたら助けられるという気持ちはあるんですよ」
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 飯島は突然、懐から「遺書」を出して安藤にちらちらと見せつけたが、「いつもの字体と」同じかどうか聞かれると話題を変えてごまかした。筆跡は本当に松岡大臣のものなのか? マスコミは国民むけに残したとされる他の「遺書」の文面を報じたけれど、本当に松岡大臣の自筆によるものかどうかは書面を公開して鑑定せぬかぎり信用できない。
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【写真】同誌に載っていない参考写真
【引用者注記:5月30日のフジテレビ単独インタビューで、飯島勲・元(小泉)総理秘書官は「松岡大臣から私宛の進展で来てます」と言いながら、懐からだした白封筒を安藤優子キャスターにちらりと見せた。だが「いつもの字体とちがいますか?」という安藤の質問に応えず、お涙頂戴の答弁ではぐらかしたので、その「遺書」が本物かどうか疑惑がいっそう強まった。】

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 そもそも、議員宿舎でなぜ「犬の引きヒモ(リード)」で首を括(くく)らねばならなかったのか? 彼の死の翌朝、緑資源機構「官製談合」疑惑の重要参考人、山崎進一・元森林開発公団理事が、横浜市内の自宅マンション駐車場で落下死体でみつかった。同マンションの五階に住んでいた山崎氏が、パジャマ姿に革靴はいて、わざわざ六階に上がって、靴をそろえて「飛び降りた」らしい。遺書もなしに……。これ自体、暗殺の可能性を疑わせる状況であるが、こちらもすぐに「自殺」で処理された。とはいえ新赤坂宿舎の1102号室に住む松岡大臣なら、自殺しようと思えばもっと簡単で確実な「飛び降り自殺」という死に方もあったであろうに……。
 マフィアのような組織が暗殺を実行する場合、殺す側と殺される側の“関係者(インサイダー)”だけにわかるようなしるしを残す。たとえばヴェトナム戦争当時、アメリカ軍は、敵ゲリラ兵(ヴェトコン)の惨殺死体に「死神の名刺(デス・カード)」と称する不気味なトランプ札を残していった。それはドクロ図柄のスペードのエース札で、これを見たヴェトナム人にアメリカ軍の恐ろしさを知らしめるため、わざわざ心理作戦として実施されたのである。松岡農相が"犬引きヒモ"で吊されていたとは、なんと意味深長な死にざまであろう。まるで処刑ではないか?
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【写真】
主にドクロが描かれたトランプ札(スペードのエース)で、敵の惨殺死体にそれを残すことで「アメリカ軍参上! 俺たちに逆らうとこうなるぞ!」という無言のメッセージを伝えた“死神の名刺”。 写真は第25歩兵師団の兵士がヴェトコン(敵ゲリラ)の射殺死体の口に“死神の名刺”を刺している場面(1967年)。……松岡大臣は議員宿舎の自室で、「犬の引きヒモ」で首を吊っていた。"死神の名刺"を連想させる何とも不可解な死に方であった

【引用者注記:『紙の爆弾』編集部のご厚意で提供頂いた写真原稿】
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 松岡大臣が劇的な変死をとげてのち、これをかき消すかのように、さまざまな行政スキャンダルが連日噴出しつづけている。「組合たたき」に焦点をむけた社保庁「年金サギ」騒動しかり、コムスン騒動しかり……。新たなスキャンダルが出るたびにマスコミはそれに飛びつき、問うべき論点がめまぐるしく変わっていく。そして結局、高齢者やケアが必要な社会的弱者ばかりに、苦痛が押しつけられている。このように話題を転じ、論点を誘導するテクニックは、大衆宣撫工作(パブリック・リレーションズ)の定石であり、国民をねらった一種の心理戦争である。
 安倍政権は必死で国民に「心理戦争」を仕掛けつづけている。

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【ここで記事おわり】

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なお、参考のため、『紙の爆弾』が引用紹介した安倍首相・樹海見物の際のオリジナル報道写真を拡大したものを、ここに紹介しておく。これらの写真をみると、『紙の爆弾』誌上で指摘している以外にも、不気味な顔や人の姿のようなものが数多く見いだせる。
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安倍樹海見物(07年5月26日付・毎日新聞)【500%拡大】

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青木ケ原樹海のエコツアーに参加し女子中学生らに話し掛ける安倍首相=26日午前、山梨県富士河口湖町(共同)(07年5月26日付・共同通信系各紙掲載)【400%拡大】

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安倍の樹海見物:青木ケ原で昼食をとる安倍首相=26日、山梨県富士河口湖町〔共同〕(07年5月26日付・日経新聞)【300%拡大】

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