強いられたくない、加害者としての立場を〜自衛隊イラク派兵差し止め訴訟

at 2004 06/26 18:55 編集

僕は、「自衛隊イラク派兵差し止め訴訟」の名古屋訴訟の原告団に加わることに決めました。
週明けにでも参加手続きをします。

年会費わずか?3000円で原告団に参加できます。(負けても、それ以外の出費はありません)
今からでは、第3次訴訟か第4次訴訟に加われると思います。
弁護団に委任するので名古屋地裁に行く必要もありません(もちろん行ってもかまいません)

弁護団は原告団の住所氏名の公表はしませんが、裁判は公開が原則ですので、裁判所に行けば、原告団の住所氏名は誰でも閲覧できます。
同様の訴訟が札幌などで行われていますが、名古屋は僕の住んでる大阪から比較的近いので、しかもマンモス訴訟になるらしいので参加することにしました。

この「自衛隊イラク派兵差し止め訴訟」にご興味がある方は下記のサイトでご覧下さい。僕のこのHPのTOPページの「イラク派兵ダメ」の大きなバナーをクリックしても行けます。
そこでは原告団への参加手続きも出来ます。
http://www.haheisashidome.jp/index.htm

僕はこう云う裁判は初めてです(と云うより裁判の当事者自体初めてです)

この手の裁判は、裁判官の固定観念をひっくり返さなければ勝つことはできません。

余談ですが〜以前に僕は、警官から暴行された方の国家賠償訴訟の裁判の追っかけをしたことがあります〜

これは、暴走族を見物に行った少年(当時高校生)が暴走族の証言を元に警察に事実誤認逮捕されました。
警察の取調室と云う密室で、暴走行為に加わったことを否認する少年に腹を立てた警官が、「おい、おまえ!めがねをはずせ!立ち上がれ!歯をくいしばれ」と命じて力一杯ぶん殴って、その反動で少年は取調室の壁に後頭部をぶつけてタンコブをつくったと云う事件です。(翌日に接見に来た弁護士がタンコブを見つけ写真を撮り、裁判所に証拠保全の申請をしました)
ところが警察医が出した診断書は「風邪」でした。

この少年を逮捕する前に、警察はこの少年の通っている高校に昼間、数台のパトカーでサイレンを鳴らして押しかけ、十数人の制服警官が授業中の教室に乱入し、静止する教師を無視して「任意同行」で少年を連行しました。少年は恥ずかしくて翌日から学校に登校しませんでした。

そして逮捕の時も警察は卑劣でした。
午前5時すぎにパトカー10台ほどで、けたたましくサイレンを鳴らして少年一家が住むマンションに乗りつけ「警察だ、開けろ!」とドアをガンガン叩きました。近所の人は、もちろん目を覚まして廊下に出ました。

そして、警官は土足で踏み込み、「せめて着替えてから」と泣きすがる母親を押しのけて、パジャマ姿のままで高校生の少年を逮捕、連行しました。

暴走行為の刑事裁判ではこの少年には無罪にあたる不処分の判決が出ました(少年審判ですので1審で確定です)
でも、ご本人は腹の虫が納まらず、国家賠償訴訟を起こしたのでした。

ところが、被告の大阪府警と大阪府知事(当時横山ノック)は少年の「タンコブ」を自傷行為、つまり少年が自分で勝手に壁に頭をぶつけたとして反論しました。
しかし、どうやって自分で後頭部を壁にぶつけることができるのでしょうか???
自傷学の権威の大学教授の鑑定では「不自然」でした!
ところが警察庁科学捜査研究所の鑑定では「ありうる」でした。
警察側の弁護士は元大阪府警本部長で「大阪一の悪の弁護士」と異名を持つ爺さんでした。
こっちは自由法曹団と民主法律家協会に加盟している弁護団でした。

世間知らずの裁判官は、「警察や国が悪いことをするはずがない」「国が憲法違反をするわけが無い」との固定観念を抱いています。

これをひっくりかえすために、「準備書面」の中で警官や国が悪いことをして有罪判決を受けた例を列挙しました。

また、出世をもくろむ若い裁判官より定年間際の裁判官の方が自分の信念に沿った公正な判決を下すようです。
長い裁判では、転勤で裁判官が何人も代わります。

僕が追っかけたこの国賠裁判では判決を言い渡した大阪地裁堺支部の老裁判官は、警察の組織ぐるみの事実隠蔽を厳しく糾弾し、原告全面勝訴の画期的判決を言い渡しました。テレビ、ラジオでも大きく報道されました。
ところが高裁で逆転敗訴、最高裁は高裁判決を追認して原告敗訴が確定しました。

余談が長くなりましたが、、、

願わくば、この自衛隊イラク派兵差し止め訴訟では、原告全面勝訴の画期的判決が下されることを祈ってます。



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★遊牧民★