「被告が言うからその通りだ」驚きの靖国参拝違憲訴訟の判決理由

at 2005 09/30 08:20 編集

昨日29日、東京高裁は、小泉首相の靖国神社参拝は政教分離を定めた憲法に違反するとして、千葉県の戦没者遺族や牧師ら39人が首相と国に1人10万円の慰謝料支払いを求めた訴訟で、請求を棄却した1審判決を支持、原告側の控訴を棄却する判決を言い渡しました。
1審では首相の参拝を「職務行為」と判断しましたが、高裁は「個人的な行為」と認定し、憲法判断も示さなかったと報じられました。

 判決によると、小泉首相は01年8月13日、秘書官やSPを同行して公用車で靖国神社を訪問。「内閣総理大臣小泉純一郎」と記帳して私費で献花代3万円を支払ったうえで参拝したというのですが、常識的に考えて、どうしてこれを私的な行為だと考えられましょうか。私的であるなら、それなりの参拝の仕方があるはずです。
これが判決のように「個人的な行為」だとすると、首相は、私的に公用車や秘書官を使ったことになります。税金を私的に使った違法行為だと、高裁は判断したことになりますが、これについてはなにも問題視していません。

さらに今回の判決の中で、驚くべきことが述べられていることを見落としてはなりません。「参拝の3〜4年後に首相が「個人として行った」と述べたことや、献花代を私費で負担した経緯などから「私的な宗教上の行為か個人の立場で行った儀礼上の行為」と判断したそうです。

首相が「個人として行った」というから、個人的行為だと判断したというのです。自らの判断を回避して、被告がそういうのだから、その通りだというのです。開いた口がふさがらないとは、このことです。「司法の独立」を放棄して政治に追従しているだけではありませんか。勿論憲法判断に踏み込むこともしませんでした。

首相の靖国参拝違憲訴訟は、これまで幾つも起こされており、昨年4月の福岡地裁では、公的参拝として違憲判決が出て確定しております。これが常識的な判断だと私は思います。司法の判断が、庶民の常識からかけ離れて、理屈にもならない理屈を並べているとすれば、司法の信頼性を失うばかりです。まして、今回の判決のように、政治に追従する判断など、論外というしかありません。



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上おごり下苦しむ時は乱れ亡ぶ、
損これより大なるはなし。
上質素に下豊かなる時は、国治り天下平なり、
益これより大なるはなし。
(熊澤蕃山 集義和書)

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郵政民営化ーー政党の訴えに隠されているもの

at 2005 09/09 12:43 編集

先月、小泉首相は地方遊説に出かけ、神戸市で「郵便局には……38万人もの公務員が働く。これを民間に任せた方が国民の多様な要求にこたえられる。公務員じゃないとできないと反対する人は、官尊民卑の考えだ」と演説したそうです。

私の疑問は、38万人の人数が、現在の郵政事業を遂行する上で、過剰であるかどうかということが一つです。民営化して過疎地などの郵便局を収益が少ないからと廃止すれば、当然余剰人員が生まれてリストラされるでしょう。つまり、郵便局が多すぎるといっているように聞こえます。

それに38万人という人数が一人歩きをしているようです。首相は……の部分に「短時間勤務を含めて」といっているから、嘘を言ってはいないけれど、「短時間勤務」つまり、年賀状の区分けや配達のためのアルバイトを含めた数字です。その人数が12万人。従って実際の職員数は26万人です。この26万が多すぎるという意味か、それとも12万のアルバイトをなくすという意味なのかどっちでしょう。そうすることが「国民の多様な要求の一つ」になるとは、とうてい思えません。

「小さな政府」としきりに喧伝していますが、「小さな政府」は大賛成です。民営化で26万の郵政職員が公務員でなくなります。これで何が変わるのでしょうか。第一、郵政事業は独立採算制で、人件費を含めて公社の収益でかなっていて、税金などは一切投入はされていないどころか、収益の5割が国庫にはいっているそうです。民営化が財政再建になるという喧伝は全く根拠ないことです。

「役人の無駄遣いの温床だった郵便貯金・簡易保険の340兆円を民間に」と自民党は云います。郵政資金を「官から民へ」といいます。これは大変結構なことです。郵政資金が財政投融資を通して、特殊法人などまわされ、浪費されていることは数々指摘されています。これがなくなることは、「国民の要求」です。しかし、これは郵政公社が勝手にやっているのではなく、政府自身がそうしているのでしょう。「役人の無駄遣いの温床」を温存してきた責任は政府自身にあります。責任転嫁もいいところです。民営化を考える前に、必要なことは、不要な特殊法人などの廃止こそ先決のはずです。
それこそ構造改革の本命のはずです。

「官から民へ」の民とは、決して国民のことではありません。民とは、アメリカや日本の金融資本、銀行や保険業界のことです。このことは、先の日米首脳会談で密約があったことを、自民党議員が暴露しているから間違いはないでしょう。民間に資金が流れて、国民の利益になるという道筋は立たないと思います。

第一、郵政に340兆円の資金が集まった理由は、政府系金融機関であるという信頼感があります。また全国に張り巡らされたごく身近な金融機関だということもあります。営利事業ではないので、送金手数料など各種のサービスが民間よりも優れていることもあります。民営化によって、これらの信頼感が失われ、収益の少ない地方の郵便局が廃止され、、各種のサービスが銀行なみになることが「国民の要求」だとは決して思いません。

「国民の資産である「郵便局ネットワーク」は必ず維持。」するとも自民党は云います。法案にはないけれど、首相の国会答弁でそう答えていました。しかし、このネットワークは今の郵便局をそのまま維持するのではなく、郵便に限るのであって、郵貯や簡保は含まれていません。過疎地の老人は年金受給の手だてをたたれてしまいます。
民営化法案は「国民の要求」ではなく、国民を犠牲にしてまで金融資本に奉仕する悪法だと断罪すべきです。

スローガンだけみていると、みんなすばらしいようなことを掲げていますが、そんな言葉に惑わされることなく、言葉の裏を見極めて投票をしてくれることを心から願います。

きけわだつみのこえ

at 2005 09/08 12:48 編集

昭和二十年四月二十一日

 はつきり言ふが俺は好きで死ぬんぢやない。何の心に殘る所なく死ぬんぢやない。國の前途が心配でたまらない。いやそれよりも父上、母上、そして君達の前途が心配だ。ふ配で心配でたまらない。皆が俺の死を知つて心定まらず悲しんでお互ひにくだらない道を踏んで行つたならば俺は一體どうなるんだらう。
 皆が俺の心を察して今迄通す明朗に仲好く生活して呉れたならば俺はどんなに嬉しいだらう。
 君達は三人共女だ。之から先の難行苦行が思ひやられる。然し聰明な君達は必ずや各自の正しい人道を歩んでゆくだらう。
 俺は君達の胸の中に生きてゐる。會ひ度くば我が名を呼び給へ。

四月二十五日

 今朝は珍しくも早朝五時半に起きて上半身裸體となつて體操した。誠に氣持ちがいよい。今白木の箱には紙一枚しか入つてゐないそうだが本當かな。髮の毛か爪を贈らうと思ふのだが生憎昨日床屋へ行つたし、爪もつんでしまつた。しまつたと思ふがもう遲い。斯ういふものは一朝一夕には出來ないからな。
俺は斷つておくが、墓なんか要らないからな。あんな片苦しいものの中へ入つてしまつたら窮屈でやり切れない。俺みたいなバカボンドは墓は要らない。父上や母上にその事を宜敷く言つて呉れ。
 人間の幸福なんてものはその人の考へ一つで捉へることが出來るものだ。俺が消えたからとて何も悲しむ事はない。俺が若し生きてゐて、家の者の誰かが死んでも俺は却つて家のために盡くさうと努力するだらう。

 大塚※夫 (※は「日」の下に「成」)
   中央大學學生。昭和二十年四月二廿八日、沖繩嘉手納沖で戰死。二十三歳。
       (日本戰沒學生の手記『きけわだつみのこえ』より)

自公民のさらなる年金改悪は承伏できません

at 2005 09/06 08:31 編集

総選挙の争点は郵政民営化だと与党は主張していますが、国民の関心は、年金など社会保障にもっとも寄せられています。与党は年金が争点となることが困るようです。公明党のマニフェストには、「2004年に公明党の主張通り、年金制度の根幹である「負担」と「給付」の抜本改革を実現し、100年先までの財政見通しを確立、これで年金制度の安心が確保されました。」とあります。

年金の掛け金を年々値上げして、給付を引き下げた年金法改悪をいっているのでしょうか。安心が確保されたといいながら、一方では、自民党は「公務員を含めたサラリーマンの年金制度の一元化を推進し、いわゆる官民格差の是正を推進します。
現行の社会保険庁は事実上廃止し、公的年金については、新たな政府組織において、確実な保険料収納と給付を確保し、安定的な運営を図ります。」としており、

公明党も「被用者年金(厚生年金と共済年金)の一元化、女性の年金権の確立ならびに厚生年金、共済年金の個人単位化を進めます。
国民年金の未納・未加入問題を、年次を区切って解決します。」と挙げています。

つまり年金問題は解決なんぞしていないのです。国民年金の未納者が4割を超えている現実、企業が厚生年金を負担しきれずに脱退するところが増えている現実。社会保険庁の年金浪費の問題など、何一つ解決などしていません。

年金改革の目玉は、厚生年金と共済年金の一元化のようです。民主党はさらに国民年金を含めた一元化までも主張しています。「官民格差の是正」だそうで、格差是正というは、低い方を高い方に引き上げるのではなく、高い方を低い方にあわせて、その分の財源を確保するようです。つまり共済年金の「職域加算」を廃止することのようです。職域加算とは、会社の企業年金に相当するもので、厳しい服務規律や守秘義務の見返りとして加算されたものだそうです。

国民年金と厚生年金は厚労省が管理運営していて、これまで報道されて来たように、掛け金が流用され、厚生労働省が抱える各種施設の建設費、維持管理費ばかりか、それら施設を運営する特殊法人や財団法人の人件費、物件費などに使われて、挙げ句の果ては破綻寸前にまで追い込まれています。

一方共済年金は国の直接管理下になく、財源を流用もすることなくて健全財政を確保しています。共済年金は多い人で月額4,5万の掛け金を支払っています。天引きされますから勿論未納者は一人もいません。
一元化とは、赤字の厚生年金や国民年金の赤字を共済年金の黒字で補填し、共済年金の支給額を減額するということで、国の失政の穴埋めにしようというのではないでしょうか。

まずやることは、未納金の始末や組織の杜撰体質を改め、国民年金の破綻をどう立て直すか、厚生年金の未加入をいかにしてなくすかである筈です。それを先送りした一元化は、まさに姑息な対処でしかありません。私はこんな年金改悪は到底承伏できません。

大増税が押し寄せてきます、覚悟していますか

at 2005 09/03 20:01 編集

総選挙後に待っているものは何でしょうか。選挙結果がどうなろうとも、待っているのは、どうやら大増税の嵐のようです。これまで所得税の様々な控除の廃止などに加えて国民年金法や介護保険法の「改正」で、国民の負担は増え、社会保障は切り捨てられてきています。数え上げればきりがありません。

郵政民営化だと表面では大騒ぎしているその裏で、大増税がしっかりと予定されているのです。自民党のマニファストでは「07年度をめどに消費税を含む税体系の抜本的改革を実現する」とあります。幹事長はテレビ番組で「消費税を上げる」と明言をしました。

民主党は民主党で、8月発表の岡田ビジョンで、「年金目的税」として消費税の増税を主張していますし、所得税の扶養控除や配偶者控除の廃止を主張しています。

公明党は「社会保障にかかる財源のあり方の検討なども踏まえ、2007年度をめどに消費税を含めた抜本的税制改革を実現します。」とマニフェストに示しています。

増税の必要性は、少子高齢化が進んで、福祉予算の増加を補うためだということのようです。すべての元凶は、老人がいつまでも生きていることだ、若い者が子供を作らないためだというのでしょう。申し訳ないですね、私たち老人がいつまでも生きていて。若い人たちも気の毒です。子供を育てなくても生活に追われ、育児環境も整わない中で、子供を育てることを我慢しているんではないでしょうか。

確かに社会保障予算は、否応なしに年々増加していくでしょう。その財源を確保するために増税も一つの選択肢ではあります。しかし、増税を考える前に、是非とも考えなければならないことがあるのだと私は思うのです。

その一つは、財政全体の中で社会保障だけを切り離して云々することはおかしくないかということです。限られた財源の中で、一つのところがふくらめば、別のところを削るのは、家計のやりくりでは当たり前です。国の財政も同じではないでしょうか。社会保障費が増えたから、ほかのところの予算を減額したという話は聞こえてきません。ほかの予算は聖域扱いで手をつけないのは不当だと思います。

もう一つは、行財政改革だと声高に叫んでいますが、それが郵政民営化なんでしょうか。郵政のためには現在税金は一円たりとも投入されていません。本当の改革は、貴重な税金をいかに無駄なく国民のために使うようにするかということのはずです。

ところが、これまで明らかにされてきた数々の税金の浪費、不正使用など、枚挙にいとまがないくらいありました。
つい昨日の新聞にも、「架空予算など95件118億円、12府省庁で昨年度」として次のように報じられました。

「来年度の概算要求に合わせ、財務省が全府省庁に洗い出しを命じたのに対し、未公表の総務省を除く12府省庁すべてが架空予算の計上や予算流用の事実を報告。問題のある予算付けは、昨年度だけで95件計約118億円に上っていた。政府が掲げる歳出削減努力を全く無視したかのような中央官庁のずさんな会計処理が浮かび上がった。」

「問題のある予算付けの公表件数が最も多かったのが、各府省庁の予算を監督する立場にある財務省。昨年度は、架空計上、流用、過大計上などが13件の予算で行われ、そのために計9億円近くが計上されていた。
実態を伴わない予算の合計額が最も多かったのは経産省。電源開発促進対策特別会計の広報費で架空予算の計上などが発覚していたが、他の特別会計や一般会計でも同様の問題が見つかった。」

これまでの社会保険庁のテニスコートなどの一連の浪費、総務省の架空研究会などなど、こうした不祥事にたいして、所管大臣の謝罪の弁も、行政の最高責任者たる首相の国民に対する陳謝の言葉も聞いたことがありません。人ごとみたいに涼しい顔をしていていいんでしょうか。本気に取り組む考えはないんでしょうね。

増税を考えるのなら、その前に、いかに税金の無駄使いがなくなるか、真剣に対策を立てることや、大義名分のないイラク派兵を早期に撤退することなと、取り組まなければならないことが山積しているんです。それらをきれいさっぱり片付けて、それでも財源不足だというのなら、、三度の飯を二度にして我慢して税金を払いましょう。



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選挙の本当の争点は何でしょうか

at 2005 08/30 07:59 編集

今日から選挙戦が始まります。各党も表向きのおいしいところだけを強調して、本音は隠しているようです。

恐ろしいことにマスコミも足並みをそろえて、本当の争点を隠蔽しているように思えます。おもしろおかしく選挙について報道していたり、世論調査だと称して、あたかも国民の総意だといわぬばかりに世論操作をしているようです。
「世論とは千人ばかりのアンケート」今亜川柳が新聞にでていました。

郵政民営化が実現すれば、バラ色の生活が始まるような錯覚を与えて、支持を集めています。その陰で待っているのは、増税に次ぐ増税、社会保障の切り捨てなど、国民へ生活の「痛み」を押しつけることばかりです。貧乏人は医者にもかかれないような世の中が待っているようです。消費税も大幅増税では、ものも買えなくなってしまいます。

数々の国費の無駄遣いについては、いわば無策のまま。憲法改悪をし、軍備増強をはかり、ひたすらアメリカに奉仕するだけの外交、一日1億といわれるイラク自衛隊派兵もそのまま。国民を犠牲にして、アメリカの奴隷にするような国にしたくはありません。

今回の選挙は、郵政民営化の是非を問うということに隠されているようですが、実は国の行く末の根本を問う選挙だと思います。公約の表面的な言葉にだまされることなく、平和で安心して暮らせる日本にするために、貴重な一票を活かしてほしいと、心から願っています。

これからちょっとだけ旅に出ます。

私が総選挙への出馬を断念した理由を聞いてください

at 2005 08/23 13:12 編集

混迷する日本の国政をただすために、清水の舞台から飛び降りるような決意でもって、私は今回の総選挙に、無所属で横須賀の選挙区から立候補しようと思い立ちました。しかし、日本では、貧乏人は門前払いで、立候補できないようになっているので、残念ながら諦めざるを得ませんでした。金持ちしか立候補できないというのは、おかしくはないでしょうか。

憲法第44条には「両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律で定める。但し、、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によって差別してはならない。」と定められています。財産又は収入の如何によって差別してはならないのに、実際は巨額の供託金を納めないと立候補できないとの公選法の定めは、明らかに違憲ではないでしょうか。

公職選挙法第九十二条には国会議員から町村長の選挙に至るまで、供託金の額が決められています。
 衆議院 小選挙区    300万円
 衆議院 比例区     600万円 
 参議院 選挙区     300万円 など

この供託金は、衆議院の選挙区選出の場合なら、有効投票の総数の10分1などと 一定の票数を獲得しないと没収され国庫に入れられてしまいます。私が立候補しても、とうてい法定得票数など得られる筈はないので、ただ国の財政に奉仕することになります。
多分、かって売名が目的のような泡沫候補を排除するために、こんな制度を決めたのかもしれませんが、貧乏人を排除する仕組みであるのには間違いありません。金がある人は、それが売名目的、会社の宣伝のためであろうが立候補できるが、まじめに国政を考える人でも貧乏人は立候補できないとは、明らかに不合理です。

こんなことを決めているのは、どうやら日本だけのようです。アメリカ、フランス、イタリア、それにドイツではこんな制限を加える供託金制度はないし、イギリスは10万円、カナダは8万円と少額になっているそうです。日本は民主主義の後進国なんですね。

立候補者一人にかかる経費は、いくらになるかわかりませんが、相当な金額になるのでしょう。売名のための候補者にまで、こうした費用を国庫が負担しなければならないのは納得いかないことではありますが、その候補者が売名目的か否かを客観的に判断する基準もないし、国民の基本的人権である参政権を財産で制限する今の公選法は、やはり法の下の平等を定めた憲法違反であることは明らかだと思います。悪法の公選法は改正すべきです。

私の立候補、勿論それは冗談です。供託金すら用意できないで、そのほか選挙事務所の経費などなど大金が必要でしょうね。強力なスポンサーがないと立候補できるものではありません。仮に私に立候補に必要な金の余裕があったとしても、魑魅魍魎の住む世界などに足を踏み入れようとは思いません。

郵政民営化についての疑問に答える

at 2005 08/22 10:39 編集

郵政民営化について次のような疑問の書き込みがありました。
何回も日記に書いておりますので、日記を読み返していただければおわかりになるはずで、返信には及ばないと思いますが、簡単に自分の考えを書いておきます。

郵政に関する疑問
1.特定郵便局のようなところが、どうして収益を出していけるのか。

利用者が少ない山間僻地の郵便局は収益などは望めないのは当然。これを切り捨てるというのが民営化。
郵政全体でカバーするのが現行のシステム。

2.銀行がないような地域にも郵便局があり、必要であるということはわかりますが、郵便局はそもそも役所のような機関なのでしょうか。

役所か役所でないかは、議論の本筋ではないこと。

3.国民の私有財産を国が運営する銀行のようなもので管理するというのは、本当に資本主義国家として正しいことなのでしょうか。

正しいか正しくないかは、それが多くの国民にとって必要か否かで判断すべきこと。それは社会体制によって違いはしない。

郵政民営化の本当のねらいはどこに?

at 2005 08/21 13:06 編集

昨日、小泉首相は地方遊説に出かけ、神戸市で「郵便局には……38万人もの公務員が働く。これを民間に任せた方が国民の多様な要求にこたえられる。公務員じゃないとできないと反対する人は、官尊民卑の考えだ」と演説したそうです。

私の疑問は、38万人の人数が、現在の郵政事業を遂行する上で、過剰であるかどうかということが一つです。民営化して過疎地などの郵便局を収益が少ないからと廃止すれば、当然余剰人員が生まれてリストラされるでしょう。つまり、郵便局が多すぎるといっているように聞こえます。

それに38万人という人数が一人歩きをしているようです。首相は……の部分に「短時間勤務を含めて」といっているから、嘘を言ってはいないけれど、「短時間勤務」つまり、年賀状の区分けや配達のためのアルバイトを含めた数字です。その人数が12万人。従って実際の職員数は26万人です。この26万が多すぎるという意味か、それとも12万のアルバイトをなくすという意味なのかどっちでしょう。そうすることが「国民の多様な要求の一つ」になるとは、とうてい思えません。第一、郵政事業は独立採算制で、人件費を含めて公社の収益でかなっていて、税金などは一切投入はされているどころか、収益の5割が国庫にはいっているそうです。民営化が財政再建になるという喧伝は全く根拠ないことです。

この演説で触れたかどうか知りませんが、郵政資金を「官から民へ」といいます。これは大変結構なことです。郵政資金が財政投融資を通して、特殊法人などまわされ、浪費されていることは数々指摘されています。これがなくなることは、「国民の要求」です。しかし、これは郵政公社が勝手にやっているのではなく、政府自身がそうしているのでしょう。責任転嫁もいいところです。民営化を考える前に、必要なことは、不要な特殊法人などの廃止こそ先決のはずです。
それこそ構造改革の本命のはずです。それに果ても触れないで民営化に執心するのは、それなりの理由があります。

「官から民へ」の民とは、決して国民のことではありません。民とは、アメリカや日本の金融資本、銀行や保険業界のことです。このことは、先の日米首脳会談で密約があったことを、自民党議員が暴露しているから間違いはないでしょう。民間に資金が流れて、国民の利益になるという道筋は立たないと思います。

第一、郵政に340兆円の資金が集まった理由は、政府系金融機関であるという信頼感があります。また全国に張り巡らされたごく身近な金融機関だということもあります。営利事業ではないので、送金手数料など各種のサービスが民間よりも優れていることもあります。民営化によって、これらの信頼感が失われ、収益の少ない地方の郵便局が廃止され、、各種のサービスが銀行なみになることが「国民の要求」だとは決して思いません。

民営化法案は「国民の要求」ではなく、国民を犠牲にしてまで金融資本に奉仕する悪法だと断罪すべきです。

選挙区制度の意味はどこにあるのだろうか

at 2005 08/20 08:13 編集

総選挙告示前の大騒ぎ。その中心は、自民党が先の郵政法案反対した自党の議員の選挙区に、刺客だかくのいちだとか落下傘部隊だとか、次々に人気者といわれる候補者を送り込んでいます。それに絡んで新党作り。テレビももっぱらその報道で大にぎわい。いい宣伝になるのでしょうね。

郵政法案を何が何でも通そうとする首相の執念の結果のこの戦術は、理屈の上ではわかるとしても、何かがおかしいと感じるのは私だけではないようです。刺客とかを迎える選挙区の住民の一人がテレビのインタビューに答えて曰く「地元に関係のない人がなんでここで立つのだろう」これが庶民の素朴な疑問だと私は思います。

今の公選法の規定では、被選挙権があれば、どこの選挙区からでも立候補できるわけですから、これは非合法でもなく、どこにどんな人が立候補するのも自由なわけで、私も巨額の供託金さえあれば、北海道でも横須賀でも立候補できる訳です。私でも1票ぐらいは入れてもらえるかもしれません。

いったい選挙区制度とは、どんな趣旨で定められたものでしょうか。開票事務の簡便さでもって決めたものではないと思います。つまり、国会議員は国政全般に関わるものですが、同時に地域代表でもあるとして、選挙区が決められているのが、立法の趣旨だと思うのです。

地域代表ですから、その地域の事情に熟知していることが資格ではないでしょうか。選挙直前に送り込まれるどこの馬の骨ともわからない候補者は、地域代表の資格などない、というのがインタビューに答えた人の気持ちだと思うのです。候補者を立てたいなら、その選挙区から人材を捜すべきでしょう。

そう考えると、刺客は合法的ではあるが正当性はない、と考えるべきだと思うのです。公選法を改正して、選挙区に立候補者の条件として、たとえば「2年とか10年以上その地域に居住したもの」などと制限を加えるべきだと思うのです。

刺客を迎える選挙区の人たちがどう判断するのか注目したいものですが、もっとも肝心なことは、今回の選挙は郵政民営化法案の是非だけの選挙だということにごまかされないことではないでしょうか。年金、社会福祉、外交、財政再建……、最も重要な憲法もあります。
マスコミに踊らされないで、冷静に日本の行く末を考えて1票を投じたいものです。


PCが退院してきたが、足跡が残らない

at 2005 08/18 08:57 編集

やっと故障していたPCが退院してきました。入院費は7万2千円余。DVDDとHDDを取り替えて、すべての設定もデータもなくなり、すべて最初からです。
日頃していることではないので、苦闘の末、インターネットの利用ができるようになりました。しかし、何かがおかしいのか、皆さんのページにお邪魔しても足跡が残りません。
kisibojinさんのページに「足跡の残し方」があったので、IEの設定をしてみましたが、やはりだめ。前はこんな設定などしなかったのですが、なんだかわかりません。

たくさんの写真や、心つもりのメモ、住所録……、みんな消えてしまいました。これは痛手です。データや設定のバックアップの必要性を感じました。

機械も人間も、環境も政治も故障はつきものです。故障がおきたらどうするか、その対策をしっかり立てておくことが大事なんですね。

法律の解釈はねじ曲げず、素直に

at 2005 08/17 09:23 編集

独仏を上回る軍隊を自衛隊だと言いごまかす事も認めてはいません。
と書いたら、次のように書き込んだ方がいました。返信には及ばないと思いますが、ここではいっきりさせておきたいと思い、簡単に書いておきます。

「唯一、ここだけは間違いです。政府見解では、自衛隊は戦力ではないのです。憲法で否定している戦力とは、「自衛の為に必要な最小限度を超える実力」ですから、自衛隊は「自衛の為に必要な最小限度を超えていない実力」になりますから、合憲なのです。」

書いているとおり、これは法律の解釈の問題ではなく、あくまで「政府見解」という政治的な曲解だとわかっているようです。「間違っている」のは、法律問題と政治問題の混同です。

「今の憲法では、6対4の割合で、やはり自衛隊合憲に有利です。」
何が6対4かはわかりませんが、国民世論がそうだとしても、法律問題だとすれは、法律改定までは、現行法規を遵守しなければなりません。そうです。単なる「有利」でしかありません。

当初は、軍隊ではなく警察予備隊として発足し、今や自衛隊は立派な軍隊として存在しています。私も即座に解体せよという極論をするつもりはありませんが、法律は庶民にもわかるように素直に解釈するべきだと思います。

政府や御用の学者が、自分の都合のよいように拡大解釈したり、ねじ曲げるようなことは許されるべきではないと思っています。

今日を終戦記念日といっていいのでしょうか

at 2005 08/15 13:25 編集

今日は終戦記念日? だそうです。確かにポツダム宣言を受託し無条件降伏をして、戦争は終わりました。つまり戦争に負けたのです。ですから、「敗戦記念日」です。敗戦を終戦と置き換えたのは、どこかに負けたと認めたくない心が働いたのでしょうか。どこかにごまかしがあるようです。事実は事実として受け止める必要があるように思います。
この日は、アジア全域の太平洋戦争の犠牲者3000万人を慰霊する「太平洋戦争の犠牲者異例の日」だと思います。
また、国民は、やっと本当のことが言えるようになった日でもあります。「真実を語る記念日」でもあります。戦後の復興のスタートした日でもあります。「復興への記念日」でもあります。
松尾竹文さんの日記によれば、今日韓国のソウルで韓日平和フォーラムが開かれ、長崎、広島、神奈川の高校生4名が参加し、そのあと、核廃絶の8万名の署名をもって国連欧州本部に届けるのだそうです。今日は「核廃絶を願う記念日」でもあります。高校生がこうした取り組みをしているというのに、大人たちは、軍備拡張を続ける日本についてなにを考えているのでしょう。

戦後60年たたった今も、まだ戦争の後始末がいくつも残されたままです。そう考えると、「終戦」などとは言っていられないのではないでしょうか。戦後処理に関して、現在もいくつもの裁判が進行中です。靖国問題、従軍慰安婦問題、、原爆被害者問題、海外の各地に残されたままの何万という兵士の遺骨、何よりも歴史認識をめぐる問題、そして外交問題……、今日の新聞にも財務省の「終戦当時、引揚者の方々からお預かりした通貨・証券類を返還しています」という広告が出ていました。当時没収をしておいて、今頃貨幣価値が大きく変わっているにもかかわらず、返還だそうです。

すべての戦争の後始末をしたとき、初めて「終戦」になるのだと思います。日本の戦争はいったいいつ終わるのでしょうか。

PC入院中です。

at 2005 08/09 15:36 編集

酷使したつもりはないけれど、PCが入院しました。これはお借りしたPCから書いております。
皆さんのページにお邪魔しても、足跡は残せません。あしからず。

原爆実験場にされた広島・長崎

at 2005 08/09 10:00 編集

きょう、長崎の原爆記念日。記念日? いや長崎の60周忌。
広島の14万人以上に続いて、長崎では7万人以上が犠牲になりました。子どもも婦人も高齢者も関わりなく、非戦闘員の一般市民を一瞬のうちに焼き殺したのです。生き延びた人達も、60年たった今日でも原爆症に苦しめられています。

先日のテレビで、アメリカは広島長崎の原爆で、人体実験をしたという番組を見ました。やっと公開されたアメリカの秘密文書からその実態が明らかにされたのです。アメリカの調査団は、原爆症に苦しむ人々の調査はしたが治療はしなかったそうです。そして、アメリカが欲しかったのは、ただデータだけだったそうです。

アメリカの政府や国民も、原爆のおかげで戦争終結が早まり、原爆投下の正当性を主張していますが、もはや息絶え絶えの日本に、原爆投下の必要性はあったでしょうか。完成したばかりの原爆の実験場に広島と長崎を選んだという、非人道的なことをやってのけたのです。だから、広島にはウラン爆弾、長崎にはプルトリウム爆弾と種類を変えて、その威力を確かめたのだろうと思います。

 東京都内で開かれていた「ノーモア ヒロシマ ナガサキ国際市民会議は」は7月31日、「被爆60周年市民集会」の席で、次のような指摘がなされたそうです。
「 30日の会議では、「核兵器の犯罪性」をめぐって討議が行われ、核兵器の違法性を訴え続けている国際司法裁判所の判事クリストファー・ウィラマントリさんは「核の使用はいかなるときでも国際法に違反する」と指摘し「死傷者の多さ、世代を超えた影響、環境破壊の点から、普通の犯罪に比べ何千倍も罪が重い」と強調した。
 また、東京大学の高橋哲哉教授は「広島、長崎への原爆投下が裁かれることがなかった不条理性を世界は知らなければならない。免責された被爆者に深い精神的苦痛をもたらし、今なお人類を核の脅威にさらし続けていると」と訴えた。
 人類史上最悪の犯罪だった。いまだに犯罪として裁かれていない原爆投下について、米国に謝罪させる必要がある」などと述べるなど、米国への謝罪を求める声が多く出たという。」

アメリカは、今なお新たな核兵器の開発を目論んでいます。そして、1万発以上の核弾道を保有して、核軍縮も拒んでいます。そのアメリカに追従している日本を情け無くなります。

参議院の存在価値を示した郵政法案否決

at 2005 08/08 16:01 編集

「良識の府」といわれていた参議院で、郵政民営化法案が否決されました。参院は政党化され、衆議院の二番煎じの場となっていたような参議院で、自民党内部から党議拘束、解散の脅迫、反対議員への党非公認、派閥の締め付け、あらゆる脅迫と懐柔をかいくぐって、反対票を投じたり、棄権したり。それが良識であり、政治家としての信念だろうと思います。政治の動きの裏の裏までは庶民にはわかりませんが、参議院の独自性が発揮され、良識の府らしい姿を見せてくれました。参議院の存在を示してくれました。否決賛成。

郵政の330兆円の資金に関し、なんでも、公には議論されませんでしたが、先の日米首脳会談で、郵政民営化についての日米間の密約があったと、自民党議員が話していました。アメリカの要求に屈し、国民の利便性を犠牲にする法案は、やはり国民のための法案ではなく、アメリカに迎合するための法案だとすれば、否決するのが良識というものです。

法案の是非より首相の政治姿勢への反発があったと、世の識者は語っていますが、何が何でも問題の多い法案をごり押しで押し通そうとしたところにこの結果が現れたようにも見えます。小泉内閣に対する不信任だと首相自ら広言するならば、通常内閣総辞職が当たり前の筈ですが、かねがね言っているとおり解散になるのでしょう。

この先の動きは庶民には読めません。何かが変わってくれるだろうと、かすかに期待しております。法案に反対した議員の新党結成があるのかないのか。ただ、今の選挙制度のもとでどれだけ変わるのでしょうか。ことは郵政民営化だけではないはずです。憲法や教育基本法など改悪するなど、日本の国を60年前に押し戻そうとする動きに対して、厳しい審判を下す選挙であってほしいと思います。

広島原爆の日と日本政府の使命

at 2005 08/06 10:21 編集

8月6日、広島原爆の日。
一瞬のうちに何万人もの人を焼き殺し、4ヶ月にうちに命を無くした人が14万人とか。今年、新たに5375人の原爆犠牲者の名簿が納められ、犠牲者の名簿は計34万2457人にも達したと伝えられます。60年経った今なお、原爆被爆のために多くの人が体と心を痛め続けている人がいます。被爆者の認定すら受けられない朝鮮半島の人達もいます。

広島市長は、平和宣言の中で、「こんな思いを、他の誰にもさせてはならない」という被爆者の声であり、未来世代への責務として、私たちはこの真理を、なかんずく「子どもを殺すなかれ」を、国家や宗教を超える人類最優先の公理として確立する必要があります。また主権国家の意思として、この真理を永久に採用した日本国憲法は、21世紀の世界を導く道標です。」と述べました。

しかし、現実の世界は、核不拡散、核廃絶と願いとは別に、米、英、露、仏、中、インド、パキスタン、イスラエルの核弾道の保有数は約3万発にも及んで、さらにイランや朝鮮も保有国の仲間入りを狙っています。米ソは、さらにあたらな核爆弾の開発の動きすらあります。平和宣言では、「これらの国々は「力は正義」を前提に、核兵器の保有を入会証とする「核クラブ」を結成し、マスコミを通して「核兵器が貴方を守る」という偽りの呪いを繰り返してきました。その結果、反論する手段を持たない多くの世界市民は「自分には何もできない」と信じさせられています。また、国連では、自らの我儘を通せる拒否権に恃んで、世界の大多数の声を封じ込めています。」と、この世界の現実を厳しく断じました。

「おれの国の核は別だが、お前のところは核開発はだめだ」といっても、聴く耳を傾けないのは当然です。核保有国の不拡散、さらには核軍縮が進んでこそ、地球と人類の存続に繋がっていくのです。日本政府は、「21世紀の世界を導く道標」としての憲法を改悪して「過ちをくりかえす」ような軍事国家への途を開くことではなく、被爆国として、安保理常任理事国入りに取り組む以上に、核廃絶に向けての熱心な努力を続けなければならないはずです。

庶民の願いは郵政民営化よりも税金の浪費を止めること

at 2005 08/03 13:21 編集

構造改革だと称して郵政民営化を恫喝と懐柔まで使って法案の参院通過を図ろうとしています。その中でついに自殺者まで出してしまいました。郵政民営化が国民にとってどんな利点をを持つか私には理解できません。こんな表現を見つけました。
「郵便局が特殊法人に資金を渡す財政投融資を廃止しなければ、特殊法人は国民が預けたお金を勝手気ままに使ってしまう。長崎の諫早干拓に関して、ムツゴロウを殺して有明海苔を不作にしろと誰が頼んだか。誰も利用しない佐賀空港や静岡空港を作れと誰が言ったか。北方領土にムネオハウスが必要と誰が言ったか。誰も言ってはいない。郵政が民営化されれば、特殊法人への天下りも、無駄な公共事業も、700兆円を超える膨大な赤字も、日本のあらゆる諸問題は一気に解決する。これが小泉氏が言う郵政民営化は改革の本丸なのである。」

これが政府の進めようとしていることを間違いなく表現しているのかも私にはわかりません。郵政の厖大な資金が財政投融資に廻ることが問題だとしたら、それを法律で規制すれば済むことのように思われます。銀行や生保業界が、さらにはアメリカの金融関係が、この厖大な資金を狙うための民営化だという話も聞きました。

多数決がすべてではないはずです。与党内でも異論があり、賛否の票差が僅かなら、少数意見も尊重してさらに論議を尽くすべき筈です。その中で、法案の得失を国民にもっと明らかにすべきです。期限を切って決すべきことではないはずです。ここは出直すしかないのだと私は思います。

国民が、いえ庶民にとって郵便局は郵便、簡保、貯金の利用のためのもっとも身近な機関です。政府が運用しているという信頼感がありました。そして、全国のどんな山間僻地にもあって、生活の中にしっかりと溶け込んでいました。しかし、民営化されると、郵便だけの存続は保障されるけれど、簡保と貯金は、業績によって閉鎖されるというのだそうです。年金を貰うために、地方都市の郵便局でも、お年寄りが手押し車を押しながら年金の受給にやって来ます。郵便局が削減されば、もっと遠いところまで足を伸ばさなければならなくなるのです。

郵政民営化は、過疎地や老人を犠牲にすることによって成り立つようです。これが構造改革の本来の意味なんでしょうか。
構造改革というのなら、もっと早急にしなければならないことがたくさんあるはずです。きょうもまたまた次のようなニュースに接しました。

 経済産業省の大臣官房企画室が外郭団体の調査・研究委託費で裏金を作っていた問題で、裏金計約1200万円が96〜00年ごろ、プール金として管理されていた複数の銀行口座から、当時の企画室幹部3人がそれぞれ名義人となった3口座に移されたうえ、引き出されていたことが関係者の話で分かった。3口座の名義には同一の研究会名も記され、組織的に流用されていた可能性が出てきた。同省が設置した外部調査委員会もこの事実を把握し、使途などの解明を進めている。(asahicom)

先には総務省の架空研究会のこともありました。社会保険庁の杜撰きわまる年金資金の運用や浪費の事実が、うんざりするほど報じられました。防衛庁の予算無駄遣いもありました。道路公団の談合も今捜査中です。毎年の会計監査では、何億もの無駄遣いが指摘されます。全く役に立たない海外援助も数々報じられます。本来アメリカが負担すべき在日米軍のための思いやり予算も巨額です。さらに軍備の増強をしようともしています。

税金は勝手気ままに使っていい金だなどと勘違いしているこれらの浪費をいかに無くすかということこそ、緊急の構造改革の筈だと私は怒っています。無駄遣いを放置しておいて増税だ、社会福祉の切り下げだとほざく政治家は即刻退陣してください。節約に節約を重ね、節約の限界だと国民も理解したとき、初めて増税を考えるべきだと、庶民は心底から考えます。間違っておりますか?

靖国参拝沖縄判決の不当を糺す

at 2005 01/29 13:13 編集

小泉首相の靖国神社参拝は違憲で、参拝により精神的苦痛を受けたとして、沖縄戦の遺族らが首相と国を相手に損害賠償を求めた訴訟の判決で、那覇地裁は、参拝の公私や憲法判断を避け「参拝によって原告らの法的権利と利益が侵害されたと認めることはできない」と述べ、原告側の請求を棄却、原告全面敗訴の判決を言い渡しました。原告側は福岡高裁那覇支部に控訴する方針だそうです。

小泉首相が靖国神社に参拝したことについて、千葉県の僧侶などが起こした、首相が靖国参拝は国が特定の宗教に特権を与える政教分離を規定する憲法違反だ、という裁判で、昨年11月千葉地裁で判決が出されました。
この判決の要点は、「私人としての参拝だ」と繰り返していた点に、これは職務行為だと認定しました。つまり首相の公式参拝だというわけです。公用車を使ったこと、秘書官を同道したこと、内閣総理大臣と記帳したことが判断のもととなったそうです。

沖縄靖国訴訟は、沖縄戦の被害者遺族らが、侵害された精神的苦痛の立証を重ねたのですが、判決は、原告が期待した憲法判断どころか、参拝が首相の公私のいずれかも判断せず、具体的な権利は侵害されていないという形式的な言葉で切り捨て、沖縄の遺族の思いを踏みにじった、無責任な不当な判決だという他はありません。

公私の判断すら避けた判決は、国民の常識からして納得できるものではありません。公用車を使い、秘書官を伴い、内閣総理大臣と記帳した一事だけを考えても、これが「私人」と言い張る政府や判断を回避した今回の判決は、ごまかしの一語です。公務員が私用で公用車を乗り回してもいいなんて、日本も随分いい加減になったものです。

どうして明白な公私の判断すらすら避けたのでしょうか。この参拝を「公」とすれば、政教分離の憲法違反とせざるを得ません。「私」とすれば、国費の私的浪費、業務上横領?とせざるを得ないからだと思いました。政府の思惑を受けた偏向判決だと言うべきたと思います。

どうしてこうも靖国参拝にこだわるのか、それにはそれなりの理由があるのでしょう。遺族会などの大票田の意向を無視できないからだと思います。それに加えて、憲法を改悪して日本軍の復活を企むために、戦前の靖国神社が果たした役割を担わせようとするのだと思います。多くの国民だけでなく、近隣諸国民の気持ちを逆立てる参拝を続けることは、歴史の教訓を無視した暴挙でもあります。

東京高裁は10日、横浜事件の再審を認めた横浜地裁の決定に対する検察の即時抗告を棄却しました。この事件は、1942(昭和17)年、富山県内の旅館に宿泊した中央公論社や改造社、日本評論社、岩波書店、朝日新聞社などの編集者達が「共産党の再結成のためだった」として、その後の検挙者を含め70名ほどが、悪名高いあの「治安維持法違反」で神奈川県警の特高により検挙され、30人ほどが有罪判決をうけた事件です。4人は獄中で死亡した戦争中の最大の言論弾圧事件といわれたそうです。

有罪判決を受けた元被告5人の遺族の再審請求にたいし、今回の決定では、「取調中、拷問を受け、やむなく虚偽の疑いのある自白をした」として再審決定を下しました。治安維持法違反で逮捕されて、重なる拷問で死亡した作家に小林多喜二などがおります。この横浜事件でも「約2年間、竹刀や木刀で叩かれて自白を強要された」と被告の一人木村亨さんはその著書で証言しているそうです。拷問を加えた警察官3人は有罪判決を受けたそうです。

検察当局は11日、東京高裁決定について、最高裁への特別抗告を断念する方針を固めたそうで、これにより、再審開始決定が確定し、横浜地裁で再審公判が始まることになります。

治安維持法違反容疑で逮捕された政治家、文学者、学者、労働者、宗教家などは、延べ何人になったでしょうか。多分万単位もいたでしょう。三木清、河上肇、中野重治、宮本百合子、岡田啓介……。政府に異を唱えるものはすべて捕まえ、拷問を繰り返して自白を強要するというのが、特高のやり方でした。公判を開かずに長期拘留をして、その間釈放と引き替えに、にいわゆる「転向」をした人も数多くあります。

無実の罪で長期拘留を去れ、しかもその間には厳しく拷問で責め立てられ、挙げ句の果てが有罪とされて60年。今やっと、再審開始で無罪への道が開けるのです、罪人の汚名をそそぐ道が。無罪が確定したとしても、その報告は墓石にしかできないけれども、どんなにかその日が待ち遠しいことでしょうか。

政府は有事関連法案、メディア規制法案(個人情報保護法案、人権擁護法案)、自衛隊法改悪などを通して、国家権力による国民とメディアへの言論統制・弾圧を強化しようとしています。公権力の金権腐敗と不正、政官財の汚職構造を隠蔽する言論弾圧法だとも評されます。

「一般に、古今東西「有事」=「戦時」の際には、あらゆる言論統制・弾圧が行われることはいわば「常識」(国民には「知らせるべからず、寄らしむべし」)である。メディア規制法案は国民総背番号制・盗聴法・自衛隊法の防衛秘密条項、有事法制その他の反動的諸立法と結合して「戦争国家体制」を作る。」ものであるという指摘もあります。

先に立川の反戦ビラ弾圧事件もありました。先日は校門前のビラ配りでも逮捕されました。治安維持法下の日本にだんだん近づいてきているような危機感を覚えます。やがて、こんな日記を書くこともできなくなるのでしょうか。書いたものは特高(今の公安警備)に掴まるようになった……、そんな日本にならないように、政府の動きをしっかりと見抜いて行かなくてはなりません。

日本人の息の根を止めたような治安維持法を資料集に収めました。条文がどうであれ、つぎから次へと拡大解釈されて、官憲がなんでもできるような世の中だったようです。憲法9条の無視のように、名称は人権擁護という立派な名であっても、これが人権弾圧や報道規制に用いられるようであってはなりません。





karakaji 's Diary


上おごり下苦しむ時は乱れ亡ぶ、
損これより大なるはなし。
上質素に下豊かなる時は、国治り天下平なり、
益これより大なるはなし。
(熊澤蕃山 集義和書)

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自公民のさらなる年金改悪は承伏できません

at 2005 09/06 08:31 編集

総選挙の争点は郵政民営化だと与党は主張していますが、国民の関心は、年金など社会保障にもっとも寄せられています。与党は年金が争点となることが困るようです。公明党のマニフェストには、「2004年に公明党の主張通り、年金制度の根幹である「負担」と「給付」の抜本改革を実現し、100年先までの財政見通しを確立、これで年金制度の安心が確保されました。」とあります。

年金の掛け金を年々値上げして、給付を引き下げた年金法改悪をいっているのでしょうか。安心が確保されたといいながら、一方では、自民党は「公務員を含めたサラリーマンの年金制度の一元化を推進し、いわゆる官民格差の是正を推進します。
現行の社会保険庁は事実上廃止し、公的年金については、新たな政府組織において、確実な保険料収納と給付を確保し、安定的な運営を図ります。」としており、

公明党も「被用者年金(厚生年金と共済年金)の一元化、女性の年金権の確立ならびに厚生年金、共済年金の個人単位化を進めます。
国民年金の未納・未加入問題を、年次を区切って解決します。」と挙げています。

つまり年金問題は解決なんぞしていないのです。国民年金の未納者が4割を超えている現実、企業が厚生年金を負担しきれずに脱退するところが増えている現実。社会保険庁の年金浪費の問題など、何一つ解決などしていません。

年金改革の目玉は、厚生年金と共済年金の一元化のようです。民主党はさらに国民年金を含めた一元化までも主張しています。「官民格差の是正」だそうで、格差是正というは、低い方を高い方に引き上げるのではなく、高い方を低い方にあわせて、その分の財源を確保するようです。つまり共済年金の「職域加算」を廃止することのようです。職域加算とは、会社の企業年金に相当するもので、厳しい服務規律や守秘義務の見返りとして加算されたものだそうです。

国民年金と厚生年金は厚労省が管理運営していて、これまで報道されて来たように、掛け金が流用され、厚生労働省が抱える各種施設の建設費、維持管理費ばかりか、それら施設を運営する特殊法人や財団法人の人件費、物件費などに使われて、挙げ句の果ては破綻寸前にまで追い込まれています。

一方共済年金は国の直接管理下になく、財源を流用もすることなくて健全財政を確保しています。共済年金は多い人で月額4,5万の掛け金を支払っています。天引きされますから勿論未納者は一人もいません。
一元化とは、赤字の厚生年金や国民年金の赤字を共済年金の黒字で補填し、共済年金の支給額を減額するということで、国の失政の穴埋めにしようというのではないでしょうか。

まずやることは、未納金の始末や組織の杜撰体質を改め、国民年金の破綻をどう立て直すか、厚生年金の未加入をいかにしてなくすかである筈です。それを先送りした一元化は、まさに姑息な対処でしかありません。私はこんな年金改悪は到底承伏できません。

大増税が押し寄せてきます、覚悟していますか

at 2005 09/03 20:01 編集

総選挙後に待っているものは何でしょうか。選挙結果がどうなろうとも、待っているのは、どうやら大増税の嵐のようです。これまで所得税の様々な控除の廃止などに加えて国民年金法や介護保険法の「改正」で、国民の負担は増え、社会保障は切り捨てられてきています。数え上げればきりがありません。

郵政民営化だと表面では大騒ぎしているその裏で、大増税がしっかりと予定されているのです。自民党のマニファストでは「07年度をめどに消費税を含む税体系の抜本的改革を実現する」とあります。幹事長はテレビ番組で「消費税を上げる」と明言をしました。

民主党は民主党で、8月発表の岡田ビジョンで、「年金目的税」として消費税の増税を主張していますし、所得税の扶養控除や配偶者控除の廃止を主張しています。

公明党は「社会保障にかかる財源のあり方の検討なども踏まえ、2007年度をめどに消費税を含めた抜本的税制改革を実現します。」とマニフェストに示しています。

増税の必要性は、少子高齢化が進んで、福祉予算の増加を補うためだということのようです。すべての元凶は、老人がいつまでも生きていることだ、若い者が子供を作らないためだというのでしょう。申し訳ないですね、私たち老人がいつまでも生きていて。若い人たちも気の毒です。子供を育てなくても生活に追われ、育児環境も整わない中で、子供を育てることを我慢しているんではないでしょうか。

確かに社会保障予算は、否応なしに年々増加していくでしょう。その財源を確保するために増税も一つの選択肢ではあります。しかし、増税を考える前に、是非とも考えなければならないことがあるのだと私は思うのです。

その一つは、財政全体の中で社会保障だけを切り離して云々することはおかしくないかということです。限られた財源の中で、一つのところがふくらめば、別のところを削るのは、家計のやりくりでは当たり前です。国の財政も同じではないでしょうか。社会保障費が増えたから、ほかのところの予算を減額したという話は聞こえてきません。ほかの予算は聖域扱いで手をつけないのは不当だと思います。

もう一つは、行財政改革だと声高に叫んでいますが、それが郵政民営化なんでしょうか。郵政のためには現在税金は一円たりとも投入されていません。本当の改革は、貴重な税金をいかに無駄なく国民のために使うようにするかということのはずです。

ところが、これまで明らかにされてきた数々の税金の浪費、不正使用など、枚挙にいとまがないくらいありました。
つい昨日の新聞にも、「架空予算など95件118億円、12府省庁で昨年度」として次のように報じられました。

「来年度の概算要求に合わせ、財務省が全府省庁に洗い出しを命じたのに対し、未公表の総務省を除く12府省庁すべてが架空予算の計上や予算流用の事実を報告。問題のある予算付けは、昨年度だけで95件計約118億円に上っていた。政府が掲げる歳出削減努力を全く無視したかのような中央官庁のずさんな会計処理が浮かび上がった。」

「問題のある予算付けの公表件数が最も多かったのが、各府省庁の予算を監督する立場にある財務省。昨年度は、架空計上、流用、過大計上などが13件の予算で行われ、そのために計9億円近くが計上されていた。
実態を伴わない予算の合計額が最も多かったのは経産省。電源開発促進対策特別会計の広報費で架空予算の計上などが発覚していたが、他の特別会計や一般会計でも同様の問題が見つかった。」

これまでの社会保険庁のテニスコートなどの一連の浪費、総務省の架空研究会などなど、こうした不祥事にたいして、所管大臣の謝罪の弁も、行政の最高責任者たる首相の国民に対する陳謝の言葉も聞いたことがありません。人ごとみたいに涼しい顔をしていていいんでしょうか。本気に取り組む考えはないんでしょうね。

増税を考えるのなら、その前に、いかに税金の無駄使いがなくなるか、真剣に対策を立てることや、大義名分のないイラク派兵を早期に撤退することなと、取り組まなければならないことが山積しているんです。それらをきれいさっぱり片付けて、それでも財源不足だというのなら、、三度の飯を二度にして我慢して税金を払いましょう。



上おごり下苦しむ時は乱れ亡ぶ、
損これより大なるはなし。
上質素に下豊かなる時は、国治り天下平なり、
益これより大なるはなし。
(熊澤蕃山 集義和書)

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日本は軍拡の歴史をまた繰り返す

at 2005 07/27 08:01 編集

新聞の片隅に「改正自衛隊法が成立」という記事が出ていました。22日の参院で自民公明の賛成で可決されたといいます。それほどのニュースバリューもないのか、大きな問題とはなっていなまいようです。

この改正は、弾道ミサイルをミサイル防衛(MD)システムで迎撃する際の手続きについて「改正」したのだそうです。現在の法律では、国会承認を得て防衛出動の発令を得る手順を、この発令がなくても、ミサイル発射の兆候がある場合は、防衛庁長官が首相の承認を得て迎撃を命令する。さらに、突発的にミサイルが発射される緊急の場合は、迎撃命令がなくても現場指揮官だけの判断で迎撃できるようにしたというのです。
防衛庁長官は「ミサイル防衛は新しい脅威に対抗するもので、国民の生命、財産を保護するため、防衛出動を発令する前でもきちんと撃ち落としていく」と述べ、法案成立の意義を強調したそうです。

今ミサイルが飛んで来るというのに国会審議、首相の承認、さらに長官の迎撃命令など待っていては、攻撃を受けるのを待っているようなものですから、即座に迎撃できるシステムが必要の筈です。しかし、この記事を見ながら、何か違うのではないかと考え込んでしまいました。

この体制のためには厖大な軍備が必要です。「現在の配備計画では、06年度末に地上発射型の地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)の配備が始まり、次いで07年中に海上発射型のスタンダード・ミサイル3(SM3)に対応するイージス艦1隻の改修が終わる。最終的には、2010年度までにイージス艦4隻、PAC3は3高射群の配備を完了する計画で、2004年度だけでも約1068億円の予算を計上している。」
国民の生活にどんなを犠牲を強いても、軍備拡張競争に負けるわけにはいかないと政府与党は考えているのでしょうね。そして軍需産業は益々盛んになっていく、かっての歴史をまた繰り返していくようです。

一体日本にどこの国のミサイルが飛んで来るというのでしょうか。朝鮮、中国、韓国、ロシア、それともアメリカかな? 韓国やロシアの事情は知りませんが、朝鮮の「ノドン」、中国の「東風21」という中距離弾道ミサイルの攻撃を想定しているのでしょうか。

近隣諸国との関係改善を図り、互いに信頼関係を築いて平和共存を図るなら、こんな物騒なものに、巨額の税金を浪費する必要はないはずです。世界の国々では、どこの国でも、みなミサイル防衛システムを持っているわけではないと思います。むしろ、持っていない国の方が多いはずです。

一国が新たな軍備を増強すると、他国もそれに対抗できるような軍備を増強する、つまり軍拡競争は果てしなく続いて、軍需産業は益々盛んになっていく。朝鮮のノドンのおかげで日本の軍需産業も潤うという構図の蔭で、国民は増税に喘ぐことになっていくわけだと私は思います。果ては核開発競争ににも参入する?? とんでもないことです。

現在、日本の自衛隊=軍隊の兵力は、陸軍14万8千、空軍4万6千、海軍4万4千で、国防費、国民一人あたりの負担額、対GNP比で比べてみても、米、中、露、仏に次いで世界第5位です。英、独、伊、韓よりも上位なんです。私たち国民がうかうかしているうちに、今や日本は立派な軍事大国になってしまいました。これにさらにさらに軍備を増強するわけです。増税と社会保障の切り捨てという国民の犠牲を強いながら、国民の生命を守るという口実のもとに。

もう一つ私が懸念することは、現場指揮官の判断に委ねられる場合、「迎撃」つまり「自衛」のためがいつ自衛のためと称して「攻撃」に転化するかは分からないことです。「緊急対処要項」という歯止めがこれから検討されるそうですが、文民統制の手を離れて、軍部が防衛の名目で侵略をしてきた歴史は扶桑社の教科書でも見事に証明しています。イラク戦争も同じです。一体日本はどこへ行くのでしょうか。

どんな増税でも耐えるのが国民の義務です

at 2005 07/12 08:25 編集

我が国の借金は781兆5500億円で、対GMP比の債務残高は先進国の中では最悪だというそうです。日本の国が破産しては大変です。そこで財政支出を抑え、増税によって歳入を増やすことが必要になってきます。国民には、納税の義務がありますから、脱税することなく、喜んで納税をしなければなりません。

政府はこれまで次々と増税と支出抑制の対策を取ってきました。
厚生年金料の負担増 04年10月1日〜
配偶者特別控除の廃止  04年12月〜
個人住民税の引き上げ   04年〜
国民年金保険料の値上げ 05年4月〜
住民税のアップ     05年6月〜
介護施設の居住費(平均月額5万円アップ)の徴収 05年〜
雇用保険料の引き上げ   05年〜
定率減税の圧縮・廃止  06年〜
療養病床費の自己負担  06年〜

さらに次のようなことが考えられているそうです。
◎年金課税による高齢者負担増
◎生活保護の老齢加算廃止
◎高齢者控除縮小・廃止
◎住宅ローン減税の縮小
◎フリーターの課税強化 (成人フリーターを扶養家族から排除)
◎70歳以上の高齢者の窓口負担を3割に引き上げ。
◎医療費抑制のため「混合診療の導入」を検討中。
◎低額医療費を保険給付から自己負担にする保険免責制度の導入。
◎障害者自立支援法案では、低所得者のホームヘルプが無料から1割負担(15000円)などなど。
◎長期入院者の食費や住居費を保険給付から自己負担に。
◎高額医療費制度の上限額の引き上げ。
◎65〜74才扶養家族からも保険料を徴収。
◎07年から消費税の大幅のUPも確実。

政府税制調査会は先月21日、個人所得課税の見直しに関する報告書を公表しました。各種控除について軒並みに縮小・廃止の方針を打ち出し、とりわけサラリーマンにとって負担増の内容となっているようです。
今年末に決める06年度税制改正に関しては、定率減税の全廃と所得・住民税の税率変更が盛り込まれていますが、その他も実施時期については、「消費税の増税の動向も見つつ、4〜5年かけて実施する」ということだそうです。細かな試算が必要のようですが、定率減税廃止だけでもで2006年1月から年間最大140500円(月間12800円)の増税となるとか。

その他下記のような内容が盛られているそうです。
 会社員や公務員の給与所得控除は、「経費が適切に反映されるような柔軟な仕組み」への変更を求めた。ガラス張りの所得から源泉徴収される会社員の「自営業者に比べ不公平」との不満を受け、平均で年収の3割と手厚く認めてきた同控除を見直し、実際の経費を確定申告する「特定支出控除」の対象範囲を拡大するよう提言した。

 退職一時金への課税を軽くする退職所得控除では、外資系企業を短期間で辞めた人などへの適用を「事実上の租税回避」と問題視し、短期勤務には認めない考えを示した。自営業者が家事関連経費を必要経費とする例にも触れ、記帳が不十分な場合は一定額しか経費と認めないなど事業所得課税の強化を提言した。

 家族関連では、配偶者控除について夫婦で過大な控除を受けている例を挙げ、事実上の廃止を打ち出した。扶養控除では、年齢制限の設定や高校・大学生がいる家庭に手厚い特定扶養控除も廃止を提言。一方、子育て支援へ、低所得者に恩恵が大きい「税額控除」の新設も検討課題とした。

現在専業主婦875万人、主婦パートタイマー650万人いるのだそうですが、パートは103万の控除がなくなればパートを止めるか、フルタイムに切り替えることになりますが、これはパートに依存する企業にとっては社会保険料の負担がのしかかり、経営が成り立たない場合もあるそうです。

 地方への税源移譲に伴う税率変更は、現在3段階の住民税の税率を一律10%にする方針を踏まえ、各人の負担総額が変わらないよう、所得税率を現行の10〜37%の4段階から5〜40%の5段階にする案を提示。住民税では、前年所得をもとに課税する現行制度を、所得税と同様に課税年の所得にかける「現年課税」にするよう提言した。

すべてが決定したわけではありませんが、増税を図り、国民への給付抑制をはかって、国の財政を立て直すしか途はありません。だから、国民はたとえ3度の食事を2度で我慢しても、病気になっても医者に行かないでおまじないに頼り、衣服が破れたら、昔のように継ぎを当てて、電気は早く消して月明かりを頼り、自動車は売り払って歩くか自転車。夏は背広なんか着ないでみなTシャツ、冬は暖房を止めて厚着で我慢。あらゆる消費生活は節約と我慢で、国民の義務を果たすべく「耐えがたきを耐え」黙って納税をする。デモなどしてはいけません。ビラもいけません。直ぐに警察に逮捕されます。たとえ飢え死にしようが、税金を払うのは国民の当然の義務です。

こう言われているように思うのは、私だけでしょうか。納税の義務は大切な国民の義務です。その義務を果たす前提となることがあるように思うのですが、それについては政府は対応も説明もしていないようです。すべて少子高齢化のせいなんでしょうか。老人が多くなるのが悪いといわれているような気がします。

ロンドンの同時テロを考える

at 2005 07/08 10:09 編集

ロンドン中心部で昨日同時テロが起こり、死者33人、負傷者330人に及んだそうで、サミット開催に合わせた犯行と見られているようです。早速サミット参加の首脳は、テロへの憤りと「断固戦う」と声明を相次いで出しました。
爆発後、「欧州アルカーイダ聖戦秘密組織」と名乗る犯行声明がインターネット上で確認され、声明は同時に、デンマークやイタリアに対してもイラクからの撤退を要求していますが、アルカーイダによるものかどうか確認されていないそうです。

無差別に市民に対するテロ攻撃は、誰しも許すはずはありません。私も同じです。01年の3000人の犠牲者を出しアメリカでの同時テロ以来、毎年世界の各地でテロの犠牲者が出ています。この先も、いつどこで起こされるかの予測もつかないと思います。それは日本も全く同じ筈です。

テロ根絶のために各国が連携を深め、各種のテロ防止対策が強化されさえすれば、果たして根絶することができるでしょうか。それは不可能だと思います。ではどうするか、「テロ国家の壊滅しかない」と、アメリカは考えるのでしょう。イラク、アフガン、そしてイラン、あるいは朝鮮? 「平和と民主主義」の旗を掲げながら戦争を仕掛けて、傀儡政権を打ち立てる、そんなシナリオではないかと思います。しかし、そこまでやれば、テロ根絶になるかといえば、どうでしょうか、イラクやアフガンの現状を見れば答は明白です。

私はイスラム教の教えも、イスラム原理主義のなんたるかも知りませんが、あたかもイスラムの「眼には眼を、歯には歯を」とばかりお互いに戦争とテロの応酬の繰り返しではないかと思うのです。テロとはなんでしょうか。「あらゆる暴力手段に訴えて政治的敵対者を威嚇すること」だそうです。つまりは「戦争」と同じだと思うのです。攻撃の対象が一般市民であるか戦闘員であるかの違いはあります。戦闘地域が限定されるかされないかの違いもあります。所詮武力によって、自分たちの政治的要求を満たそうとする点において、何ら違いはありません。
「戦争の大義」とは戦争を仕掛ける側の名分でしかありません。テロ組織はテロ組織なりの「大義」を掲げているのでしょう。

テロの根絶、そのためには、他国による干渉を止めることです。派遣した軍隊を即刻撤退することです。自国のことは自国民に委ねることです。巨額の戦費を費やしての余分なお節介から直ちに手を引くことです。日本も自衛隊を撤退させないとテロ攻撃を受ける可能性があるのだと思います。

しかし、政治とは素人が考えるほどそんな簡単なものではないようです。危険が増大すればする程、喜ぶ処があるのですもの、そんな力で国政が動かされているのだとすれば、国民はどうして自分の生活を守っていけばいいのでしょうか。今の国政はまさにそんな方向へ向かってまっしぐらではないでしょうか。

郵政民営化騒ぎの蔭で恐ろしい「共謀罪」の新設の動きが

at 2005 07/07 13:12 編集

郵政民営化法案で大騒ぎをしている影で、大変な法律が審議されています。国境を越えた組織犯罪やインターネットを利用した犯罪に対応するための刑法などの改正案(共謀罪・サイバー犯罪法案)が、24日の衆院法務委で審議入りしています。法案は「越境的組織犯罪防止条約」と「サイバー犯罪条約」の締結に伴い、刑法や刑事訴訟法、組織的犯罪処罰法などを改正する内容だそうです。この法律は、実際に行動を起こさなくても、犯罪行為を話し合っただけで罰せられる「共謀罪」の導入がポイントですが、「捜査当局が謀議とみなしさえすれば訴追できる」などの問題性が指摘されています。

 今回の法案の柱の一つは「団体の活動として、組織により行われる」犯罪について共謀罪を新設すること。もう一つはサイバー犯罪対策として、パソコン1台の差し押さえ令状により、LANのような回線でアクセスできるすべてのパソコンのデータなどの内容を差し押さえられる制度や、令状なしにプロバイダーなど通信事業者に対してメールなどの通信履歴(ログ)の保全を要請できる制度を創設することだそうです。

「団体」の定義などがあいまいなため、日本弁護士連合会は共謀罪について「このままでは市民団体や労働組合なども処罰の対象になりかねない」と懸念して、次の最低限必要条件を満たすように求めています。
(1)組織的な犯罪集団にしか適用しないことを明示する。
(2)具体的な準備行為をしなければ犯罪にならないことにする。
(3)条約のもともとの趣旨通り「国境を越えた(越境的)犯罪」に限定する。

条約批准に便乗した、戦前猛威を振るった治安維持法の復活になりかねません。「捜査当局が謀議とみなしさえすれば訴追できる」となると、過去の治安維持法下では、様々な実例がありました。警察に目をつけられたら、たとえそれがハイキングの相談であっても「謀議」と見なしさえすれば逮捕されるのですから。
日本ジャーナリスト会議は次のような声明を出しました。私も全く同じように考えております。

「共謀罪」新設の刑法改正(案)に反対する声明

私たちは、現在国会で審議されている「共謀罪」新設の刑法改正(案)について、思想、信条、言論、表現の自由が侵される危険な内容を含む法案として、政府に撤回を求めます。あわせて広く国民に危険性を訴え、反対するよう呼びかけます。
この法案の「共謀罪」は、二人以上のものが、団体の活動として、四年以上の懲役・禁固に当たる傷害・組織的強要などを、相談し立案した場合、実際の犯罪行為に着手せずとも、処罰できるものです。罪数が五百五十を超え対象は広範囲に及びます。恣意的な運用のおそれが充分にあります。

 日本の刑法は罪刑法定主義を基本にしています。あらかじめ国民に何が罪であるかを明示し、違反すればどのような罰を受けるか法律で定めてあります。処罰の対象は社会に害悪をもたらす実際の「行為」であり、いかなる「思想・信条・内心」であろうと、それを持っていること自体を処罰してはなりません。それが大原則です。
 今回の共謀罪はこうした原則を踏みにじるものであり、日本の憲法、刑法の否定です。
 「共謀罪」は、「共謀」が成立しただけで処罰するという内容ですから、警察は、実際の「行為」がある以前から、構成メンバーの行動を細かくチェックしたり、団体の会合を盗聴したり、あらゆる手段を使って団体の「意思の合意」を把握し記録することに努めるでしょう。
付帯条項には、実行前に通報、自首すれば刑の軽減、または免除すると記されています。スパイをもぐらせ、密告をそそのかす監視態勢が、ますます強まるのは自然な流れでしょう。

  治安維持法が施行されていた戦前の日本では、特定の思想を禁じ、またそれを持つ団体や人間を処罰しました。しだいに人々はものが自由に言えなくなり、多くの人が逮捕され、命を落としました。その間に侵略戦争が進められていきました。
 私たちの先輩である出版人、ジャーナリストが巻き込まれた横浜事件を思い出してください。
細川嘉六氏の著書出版を祝う温泉旅行の記念写真から、国と警察は、日本共産党の再建準備に向け「共謀」したものとデッチあげ、参加メンバーを芋づる式に検挙し、激しい拷問を加えました。嘘の自白を強要され何人もが有罪判決を受けた冤罪事件です。

現在、「自衛隊派遣反対」のビラや政党の「議会活動報告」を配った市民が、「住居不法侵入」の罪で裁判にかけられています。いま審議されている「共謀罪」新設の刑法改正案が成立すれば、今度は、ビラ配りの相談の中で、もし四年以上の懲役・禁固になる行為の話が出れば、仮にそれが実行されなくても「共謀罪」として処罰されかねません。

 今回の「共謀罪」新設は、国連で採択された「越境組織犯罪防止条約」を、日本でも批准するためと政府は主張しています。本来は外国からの犯罪導入を防ぐのが趣旨なのに、国内犯罪すべてに適用が可能となる一般的規定にしています。適用範囲を完全に逸脱しています。
 重ねて私たちは、政府に「共謀罪」新設の刑法改正(案)の撤回を求め、国民にその危険性を訴えます。
2005年7月4日                      日本ジャーナリスト会議


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村山談話が免罪符になるか

at 2005 04/22 13:31 編集

20日、小泉総理は、党首討論の中で、中韓両国での反日的な動きに関して、日本の植民地支配と侵略に「痛切な反省と心からのお詫び」をした村山首相談話(資料室収録)について「同じような認識を共有している」と答えたと言います。しかし具体的な対策については語られませんでした。バンドンに行ってもこの談話を持ち出すそう
ですが「この紋所が目にはいらんか」とはならないでしょうね。

村山首相談話というのは、自由民主党、日本にいって社会党(今の社民党)、新党さきがけの3党連立政権で首相となった村山富市氏が、1995年8月15日の終戦記念日に出した談話で、閣議に諮った上で出した日本の公式見解といえます。

そのなかで、戦争の悲惨さを語り継ぐことや、近隣アジア諸国との関係にかかわる歴史研究を支援することなどにふれ、「過去の一時期、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、……アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。……疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。」などと述べられています。

小泉首相はこれと同じ認識を持っている、いや「同じような」認識だそうで、どこがどう違うのかは明らかにしませんでした。彼の行動と政策が、その違いを証明しているのでしょう。この村山談話について、興味深い一文を見つけました。

「日本の欺瞞 − 「何度も謝罪した」「靖国参拝は平和のため」と題したhessalonikeさんの一文です。
全文は http://critic.exblog.jp/2507829 でお読み下さい。外国人が手厳しく批判をしています。

「日本はこれまで何十回も謝罪してきたのだから、もういい加減に-中国や韓国は日本に謝罪を要求するのはやめろという言い分である。何度も謝罪を要求したくないのはむしろ中国や韓国の方であって、無理に謝罪を強要しているように見られたり、過去に拘泥しているように国際社会から見られるのは不本意なのが本当のところなのだ。日本が何度も謝罪しなければならないのは、謝罪した後で繰り返しその謝罪をリセットしているからである。謝罪をリセットする行為に及ぶから、再び謝罪を要求される立場に立つのである。」

「日本の右翼が言うところの「日本は何度も謝罪した」は、日本の立場を正当化したり正当性を補強する材料にはならず、逆に謝罪と謝罪のリセットを繰り返す日本がいかに無自覚で不名誉な存在であるかを示す証拠である。日本政府が17回謝罪した事実が重要なのではなく、17回も謝罪をリセットした問題が重要で深刻なのである。今回の中韓両国の反日抗議行動に対して、官房長官や外相は繰り返し「日本政府の基本姿勢は95年の村山談話にある」と言っている。これもまた村山談話を免罪符として使う姑息で狡知な詐術の政治である。」

「一度「村山談話」を言ったからいいじゃないかと開き直っているのだ。村山談話は日本政府のタテマエとしては存在するが、日本外交の現実を拘束する原理原則として機能しておらず、完全にスポイルされている。タテマエとしての村山談話をいくらパスポートのように翳しても、実際にやっていることが村山談話を裏切る行為であれば、それは国際宣言としての村山談話の否定であり、外交として通用しない。村山談話は、現在、日本政府が自己を正当化する道具として本末転倒した形で悪用されている。戦後五十周年の終戦記念日に村山談話を発し、「植民地支配と侵略によって多大の損害と苦痛を与え」た「アジア諸国の人々に」「歴史の事実を謙虚に受け止め」「あらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明」した日本が、戦前の軍国主義のシンボルとして内外から批判される靖国神社に総理大臣を参拝させながら、同じ日本政府が村山談話の遵守を言ってもそれは詭弁であろう。」

「戦争への反省を誓う場所として靖国神社は相応しくない。戦争を賛美する場所としてのみ靖国神社は神聖である。右翼と小泉政権の詭弁は、戦争肯定主義の神殿である靖国神社の本来の思想を歪曲する逸脱と欺瞞の論法であろう。戦争肯定主義に純化しない欺瞞を孕んだ右翼の靖国神社参拝正当化の政治手法は、こうして靖国神社そのものの本来的な政治性と欺瞞性を内側から証明しているように思われる。信仰の世界とは無縁な政治の道具としての靖国神社。」

「戦争の反省と平和の祈願の目的で靖国に参拝しているのだという詭弁と、今回の歴史を欺瞞した教科書検定は、この村山談話を、真っ向から否定するそのものだと思います。