中国の市場経済化を推進したケ小平の正体




 世界金融恐慌が拡大し続ける中、中国の最大手製薬メーカー=哈薬集団に対し、中国最大の企業グループCITICと、米国中央銀行FRBを「創立」したウォーバーグ一族の銀行ウォーバーグ・ピンカスが、2億5000万ドルを出資し、経営に「テコ入れ」を行った。



 米国の対中スパイ養成大学であった上海セント・ジョーンズ大学で、若き日に「養成教育」を受けた栄毅仁は、後に中国最大の民間企業CITICを創立し、中国国家副主席の地位にも「就任」する(注1)。

この栄毅仁を最大限、「後押し」した「中国国家主席」ケ小平は、若き日、ロスチャイルドの企業ルノーで「教育」を受けた。ルノー・フランスで「教育」を受けていたケ小平は「共産主義者」と見なされ、フランス警察に逮捕されかかる。しかし、警察がケ小平のアパートを急襲する直前に、父・ケ文明の所属する中国マフィア洪門会の在フランス支部の支援と、共産主義者レーニン、トロツキーに莫大な資金援助を行っていたロスチャイルドの密通情報により、ケ小平はソ連に逃亡する。

このケ小平の「亡命」支援を担当したのが、ロスチャイルドの穀物商社ドレフュスの幹部であり、ルノーの経営に関与し、ケ小平に「目をかけていた」ジャンバティスト・ドゥーマンである。ロスチャイルド=ドゥーマンは、ソ連の指導者スターリンと共に、ソ連の穀物を西欧に輸出するアンテグラ社を経営していた。

このソ連への「パイプ」が、ケ小平の「逃亡ルート」となる。この支援が無ければ、後の中国国家主席・ケ小平は存在しない。

ドゥーマンは後に、ルノーの重役に出世し、ケ小平とロスチャイルドの「パイプ」役となる。そしてドゥーマンの「個人的な親友」ヘンリー・キッシンジャーが、ドゥーマンと共に、ケ小平を「強く支援」し、中国を「市場開放政策」へと導いて行く事になる。

スターリンとアンテグラ社を共同経営するドゥーマンのボス=ドレフュスの後の会長として、ドゥーマン=ケ小平に「最大の支援」を行ったナサニエル・サミュエルズは、同時にアメリカン・エキスプレスの最高顧問となる。サミュエルズ=ドゥーマンの「部下」が、このアメックスの重役=ヘンリー・キッシンジャーである。米中の国交回復を実現し、「中国の市場開放」をケ小平と共に推進したのが、このキッシンジャーである。

個人的に親友であったドゥーマン(=ケ小平)とキッシンジャーは、仕事上でもサミュエルズという同一の上司の「部下」であった。

 米国の対中スパイ大学を卒業した栄毅仁と、このケ小平によって創立された中国最大の民間企業CITICは、現在、キッシンジャーのアメックスと「合併」し「同一企業」となっている。ケ小平のルノー時代の恩師への「恩返し」が、こうして中国最大の企業が恩師のアメックス社との一体化を行う、と言う形で「結実」した。

ロスチャイルドの「長期投資の利益確定」行為である。

なお、ケ小平一族の経営する保利実業は、ロスチャイルド系軍事産業としてイラン・イラクなどに毒ガス・細菌兵器・核兵器部品の輸出を行って来た。

 このドレフュス=アメックス=キッシンジャー=ケ小平の「直接的な資金窓口」となって来たのが、米国中央銀行FRBを「創立」したウォーバーグ銀行である。

ウォーバーグとCITICが、今回、中国最大手製薬メーカー=哈薬集団に「共同」出資した背景には、こうした中国共産党指導部と、ロスチャイルドとの「抜きがたい共同の出自」が存在した。

 またケ小平・栄毅仁のCITICの「投資事業」の司令塔として、事実上、この中国最大の民間企業を指揮してきた香港財閥・李嘉誠グループは、ウォーバーグと「共同出資」で、香港版「タイム」、スターTVイスラエル等を経営している(なぜ、イスラエルなのか?)。

この李嘉誠一族からは、デイヴィッド・リーが香港の中国返還委員会の副委員長であり、同時にウォーバーグ銀行の重役、デイヴィッドの伯父が香港アメックス会長といった「人脈が輩出」されている。

ここでも、またウォーバーグと、アメックスが強く根を張っている。

なお李嘉誠一族のボディガード役を担当しているのがロスチャイルドの傭兵会社から派遣されたフランス外人部隊出身のサイモン・マリーの部下=フランス外人部隊そのものである。傭兵業界では「人殺しを趣味とし、殺人に喜びを見出す」冷酷で知られたマリーである。

この中国共産党そのものである、「民間企業CITIC」の指導者・李嘉誠グループは、イスラエルと深く連携している。

 世界最大規模のメディア企業ホリンジャー・グループは、カナダ・米・イスラエル・英国に新聞社80社、週刊誌を115所有・経営し、経営陣には、金で殺人を請負うカナディアン・マフィア=ブロンフマン一族を「迎え入れている」。このホリンジャーは、傘下にネオコン派の牙城の1つである、イスラエルのエルサレム・ポスト紙を抱え、この新聞社の重役リチャード・パールが、ブッシュの国防政策会議議長としてイラク戦争を「決定」して来た。

このホリンジャーが、次々とメディア産業を買収して行く資金は、カナダ・バンクーバーの「表向き」独立投資会社のジー社から出資されていた。このジー社の経営は李嘉誠グループによって行われていた。

 イラク戦争を推進したブッシュ=ネオコン派と、中国共産党指導部が、どれ程、深く歴史的に「一体化」して来たかを、これは示している。

さらに、キッシンジャーという「ヌエ的な」2重スパイが、そのパイプの中核に居続け、現在はロスチャイルドの手足として動いている背後には、ロスチャイルドと中国共産党指導部が、どれ程、深く歴史的に「一体化」して来たかが、強く垣間見えている。


注1・・・この大学の米国本国での「養成」を受けた人物にウィリアム・ケーシーCIA長官が居る。