日本は官制経済国家 02:59

 

 いくら借金が大きくても経済規模=GDPが大きくなれば相対的に借金の割合が低くなり、返済できるようになる。だから経済成長が必要なのだという説もあります。確かに原理的には可能かもしれません。ただし、非常に特殊な経済構造を持つ日本には、その指摘は当てはまらないと思います。

 世界には、いろいろな経済体制がありますが、日本は独特な経済体制をとっています。200210月、何者かに刺し殺された故・石井紘基衆議院議員は、日本独特の経済体制を「官制経済体制」と名づけ、その知られざる実態を告発してきました。石井議員が殺される直前に発行された『日本が自滅する日官制経済体制が国民のお金を食い尽くす!』(PHP出版)という本には、通常、国会議員でなければわからない財政構造の実情が詳しく描かれています。この、遺書ともいえる『日本が自滅する日』から引用して、その構造をご紹介させていただきます。

 

通常、国の予算というと、一般会計のことをいい、マスコミもこれしか報道しないが、実は特別会計と呼ばれる裏の予算があり、こちらの規模の方がはるかに大きいのである。特別会計とは、国が郵政とか道路整備とかといった特定の事業を営む場合や、厚生年金保険のような特定の資金を保有して、その運用をおこなう場合につくることができる、一般会計とは別の会計のことだ。

 その特別会計がいま38もあって、それらの歳入を合計すると336.5兆円、歳出を合計すると318.7兆円にもなる。ここに入ってくるのは、揮発油税のような税金もあれば、厚生年金保険料もある。一般会計の四倍もの規模をもつ、この特別会計こそが"財政の横綱"なのである。

 この国の財政には、もう一つ、他の先進国には見られない「財政投融資」という大きな枠組みがある。私たちの郵便貯金や簡易保険料、年金の積立金を集めて、それを特殊法人に融資したり、国債や地方債を引き受けたりしている。その規模が平成十二年度の計画段階では43.7兆円だった。

 通常、一般会計を「第一の予算」とみなし、財政投融資を「第二の予算」ということが多いが、それはことの本質をみていない。規模の点でも実質的な意味でも、特別会計こそが第一の予算であり、財政投融資はそれに次ぐ第二の予算、一般会計は単なるたてまえ予算といっても過言ではないのだ。

 また、これらの三つの枠組みの間では、たとえば一般会計から特別会計に資金が繰り入れられたり、財政投融資で調達された資金が特別会計に繰り入れられたり、相互に複雑な資金のやり取りがおこなわれている。そしてその財投資金がさまざまなルートを通って地方自治体に流れたり、特殊法人公益法人に流れたりし、さらには関連企業に流れて、この国の"官制経済"体制の動脈を形成しているのである。

 わが国の本当の予算はいくらなのか。これをはじき出すためには「一般会計」と「特別会計」から複雑極まりない出入りや二重三重の重複部分を除いた数字を算出しなければならない。

 平成十二年度の一般会計予算は85兆円である。次いで平成十二年度の特別会計の概要をみると、〈歳入〉の単純合計が336.5兆円であり、そのうち重複分(一般会計、他の特別会計から入ってくる分)は192.3兆円である。つまり、重複分を差し引いた総額は144.2兆円である。  これに対して〈歳出〉は単純合計が318.7兆円であり、そのうちの重複分は143.3兆円である。つまり、重複分を差し引いた総計は175.4兆円となるわけだ。

 以上の通り、一般会計の歳出が85兆円、一般会計との重複分を除く特別会計の支出が175.4兆円であるから、わが国の歳出における財政規模(=年度予算額)は260.4兆円ということになるのである。

 そもそもわが国政府憲法違反を犯し、法律に反した財政運営をおこなっている。憲法第八三条は「国の財政を処理する権限は国会の決議に基づいて、これを行使しなければならない」と謳っている。

 しかし、国の一般会計予算から特別会計、特殊法人などへ年間約30兆円も投資されており、この財務については現実には国会の与り知らぬところとなっている。特別会計における"公共事業"などの事業予算・箇所付けについても国会を素通りして決定されているのである。

 わが国では、税金の使い方や配分には血道をあげるが、その金がどう使われたか、つまり、決算にはほとんど無関心である。

 すなわち、わが国の決算は21世紀になったというのにまだ平成9年までしかおこなわれていない。平成10年度分の委員会審議は、ついに平成14に持ち越しというありさまだ。つまり決算しなくても予算が組める。決算の結果が予算に影響を及ぼさない国会では4年前の決算が行われなくても何ら不都合はない(!)というのがわが国の現状なのである。

 国の決算がおざなりにされている理由はただ一つ、税金の本当の使途を国民に知らせることができないからなのである。

 これにはさまざまな要因があるが、根本はわが国の財政制度に問題があるのだ。わが国の財政制度は行政権力による"事業"展開の体系として各省庁が所管する「特別会計」を軸に構成される。その中で歳出については大半が「補助金」であり、それは行政権限による配分の形で決められる。

 年間予算260兆円のうち「一般予算」として提出されるのは80兆円であり、それも大半は特別会計に繰り入れられ、省庁による箇所付けに付されるため、予算は事実上、決して憲法の定めるように国会で決められているとはいえないのである。

 国会で決めるのは単に抽象的な「予算」に過ぎない。「予算」支出の中身は省庁(官僚)が与党の指示や族議員の意向などを考慮して決めるのである。

 いったん特会のトンネルをくぐった公共事業費、社会保障費などは、大部分が補助金の形で地方公共団体特殊法人公益法人などを通して業者へと流れていく。それらの経路はすべてにおいて政治家とつながっており、金の流れは本流から傍流へ、傍流から支流へと消え去っていく。

 なお、特会を通らない補助金もあり、これは各省庁から直接に特殊法人公益法人、業界団体へと配られる。一部は直接業者に行くが、いずれも政治献金天下りがつきものであることに変わりはない。

 「特別会計」が裏予算であり財政の黒幕であるとすれば、「財政投融資計画」はその裏予算を支える"闇予算"である。国ぐるみの投資事業(=行政ビジネス)のために大量の資金を供給する"胴元"といってよい。先進諸国には例のない特異な制度であるとともに、日本"歪み"の根本でもある。

 財投は特別会計とともに多くの特殊法人などの官企業と相互に不離一体の関係にあって政官業の一大利権体制の主な資金源となっている。しかも、特別会計と財投は、国家予算であるにもかかわらず、省庁の裁量で動くのが特徴である。

 財投の原資となるのは、国民税金の一部のほか、郵便貯金や簡易保険、さらには厚生・国民年金の積立金などである。それら「国民の積立金」はいったん大蔵省の資金運用部(会計上の名称で、そういう組織があるのではない。平成13年度から財政融資資金に名称が変わった)に繰り入れられる。その資金を社会資本の整備などのために「投融資」するというのが、教科書的な財投の定義である。

 「財政投融資計画」は平成12度までは国会にもかけられなかった。13年度からはじめてその大枠が国会に提出され審議・議決を受けるようになった。しかし、財投投資・運用(公会計と国家財政法になじまない)であるために決して予算とはいわない。しかも、実際には長期の投資・運用計画であるにもかかわらず、当該年度分しか議決できないという矛盾した姿になっている。

 「財投」資金の"貸し出し先"は、「政策目的」の名分で社会資本整備、住宅対策、地域活性化、中小企業対策、国際協力などを行う機関である。

 各年度の財政投融資計画は、各機関における具体的な金の使途が示されないきわめて抽象的かつ模糊としたものである。莫大な国民の金を使う特殊法人や特殊会社の予算などの財務内容も出されなければ、それらの機関に例外なく巣喰う天下り役員の給与なども公表されない。

 「財投」資金は「政策目的に使う、ということであるが、これは詭弁である。「財投」の当初の目的はきわめて限られた、国民生活に欠かせない基本的社会整備としての鉄道や少数の港と空港国道、電力基盤などで、その財政規模もきわめて限定的なものであった。

 ところが、とくに1960前後から「整備法」「開発法」等の他、特殊法人などの「設置法」、予算の「措置法」という具合に次々に新たな"事業"のための「政策」が法定化された。

 しかも「政策」は必ずしも国会の議決がなくてもできる。そのため、閣議決定や総理決定、政省令、通達などで無節操に増やし続けた。

 年金郵貯も基本的には不良債権化しているのである。このまま行けば、ごく近い将来にも悲劇的事態を迎えることが確実だ。年金郵貯から「財投」への貸出残高は鰻登りに増えているが、それはすでに"使い込み総額"といっても過言ではない状態になっている。

 というのも特殊法人などは、返済相当額を毎年新たに借り入れる"サラ金地獄"に陥っているからだ。「財投」の"使い込み"が将来返済される見込みはきわめて薄い。請求書は必ず国民に回される。そのとき「知らなかった」では済まされないツケなのである。

 国による歳出は一般会計と特別会計をあわせた純計で約260兆円、地方公共団体の支出は、国とのやりとりを除いた純計で90兆円である。したがって、国と地方を合わせた一般政府の支出は350兆円となる。

 この国の「経済」は極端にいえば、国と地方とあわせて国民税金貯金年金保険積立金など350兆円を上から流し込んで消費しているだけのものといってよい。つまり、市場特有の拡大再生産機能によって生み出される果実はないに近い。経済価値を創出する"市場"が死亡状態となり、回復不能の、借金が借金を呼ぶ財政破綻構造に陥っている。

 



2006.10.15 Sunday
 [裏・闇を照らす目]

石井紘基議員・刺殺事件

20021025日、世田谷区の自宅駐車場で右翼団体守皇塾代表の伊藤白水に柳刃包丁で左胸を刺されたことになっているが、警察捜査やマスコミ報道、そして裁判・・・
いずれも例によって、表向きの処理・報道だけで、真相部分は闇に葬ってしまっている。
真の犯人ともいうべき おそらく暗殺を指示した権力者からの圧力によって・・・

「週金」取材班
02・10・26・07時前 「公安3課と連絡を取りたい。」
逮捕時の弁解録取では「思想的な対立があった。」
身柄が捜査1課(刑事部)に移ると「怨恨」を主張。
当初は「200万円の家賃工面」
一転「2000万円を貸した。」
更に「今の供述は無かったことにしてくれ。」

 

1029()1038分 毎日新聞の記事です。本日、また刺殺理由が変更されますた。
<石井議員刺殺>「事務所で寝泊まり断られ」伊藤容疑者供述 
民主党の石井紘基衆院議員(61)の刺殺事件で、殺人容疑で逮捕された伊藤白水(はくすい)容疑者(48)が今年9月に、転居先のあっせんを石井議員に依頼して断られたため、「事務所で寝泊まりさせてほしいと頼んだが、石井議員から車で寝たらと言われた。ばかにされたのかと思った」と供述していることが分かった。

 

ニューヨーク市立大・霍見教授のコラムより
「民主党の石井紘基議員の非業の死について、米国の指導的メディアは国粋右翼による政治的暗殺だと的確に報じた。「借金を断られて」という私怨の口実は見え見えの偽証だった。また石井暗殺は、1960年10月、同じ行動右翼による社会党の浅沼稲次郎委員長の暗殺に始まる戦後から今日までの国粋右翼による民主リベラルの政治家の暗殺の系譜の一環だとの解説だった。 日本の政治暗殺は自民党の保守右派に近いとささやかれる右翼の下請け人による民主改革派政敵の殺傷に偏っている。そして、この暗殺はその後、狙い通りの成果をあげて、昭和天皇の戦争責任論や日米安保体制による日本の対米隷属、憲法第9条の拡大解釈改憲、銀行の膨大な不良債権に絡むヤクザまみれの政官産腐敗、そして、日本の民主主義の退化などの批判がタブー視されてきている(つまり、これらの批判や追求をする人間は殺すぞという脅しが効いてるということ!)

石井議員暗殺を米国から見れば、「自殺」と警察が早々と断定した新井将敬自民党議員の怪死や、同じく大阪駅近くのホテルで「自殺」と即断された銀行の頭取の変死にもつながってくる。日本の警察や検察は、とても「自殺」と即断されないほどの怪しい状況証拠があっても、お上に都合よく処理してしまう。米国のメディアは、諜報機関の資料を使って「悪い奴ほどよく眠る」日本の暗部にメスを入れている。政官産の汚職の核心に迫る者が出てくると、暗殺されたり、「謎の自殺」に仕立てられたりする。 、、、、」

更に霍見教授は怒りを込めて次のように結んでいる。
「、、、、怒りをおぼえる、との小泉首相談は、「白々しい」としか受け取られない。首相が本当に怒りを感じているのなら、遅まきながらも民主党と協力して議員や官僚の「ザル法でないあっせん収賄罪」を確立するのと同時に、自民党員や官僚、特に司法官僚と組織暴力団や国粋右翼グループとの近すぎる関係を清算すべきである。
石井暗殺は、日本が非民主的な法痴国の証とされている。主権在民の民主国では国民の基本的人権と裁判官の独立性(良心と憲法にのみ忠実に審理して、時の政官産の権力との癒着を避ける)を保障した憲法が主人公である。しかし、日本では、この憲法を無視する最高裁判事以下の司法腐敗によって、与党政治家と官僚が主人公なのである。石井暗殺も「狂った個人の蛮行」として、早々と処理される。

 

石井議員の妻のナターシャさんの証言
・主人に公用車がつくようになったのは災害対策特別委員長になってからで、事件の一週間ほど前のことです。公用車は数日前に時刻を指定する必要があり、スケジュールが公になる・・

・犯人が逮捕される前に、警察から伊藤の古い写真を見せられました。それはスキンヘッドで、横顔があの植木屋にそっくりでした。でも逮捕後に撮った写真は太っていて、白髪混じりに短いひげが伸びていました。
事件後、あるマスコミが近所の50軒余りに聞いてわかったことですが、あの朝、植木屋の営業を受けた家は一軒もないそうです。
実は逮捕の後も、家の周りを変な男がうろついているのを娘が見ています。最初は、警察の警備が解かれた翌日の朝8時半頃、二度目は11月4日の夜11時頃・・・


目撃情報とは背格好が違う点も謎だ。伊藤は10年前から石井事務所に出入りしており、代議士とは顔見知り。襲われた時、石井代議士が「誰だ!」と叫んだのも不可解である。

「週刊金曜日」

・今回の事件で一番奇異なのは、犯行に及んだ者が逮捕されていながら、返り血を浴びた衣服などの「秘密の暴露」が一切ないことだ。通常、殺人事件の場合、被疑者を逮捕すれば「誰も知り得ない自分だけの話」を開示する事になる。この「実は・・・」という暴露こそが犯人を裏付ける客観的かつ決定的な証拠となり得る・・・

・実は、自民党関係の政治資金に不審な点があり、それを徹底的に洗ってたところなんですよ。すでに何かをつかんでいたようでした。

 

「週刊朝日」
事件2日前本誌記者に語っていた
本誌記者が石井紘基代議士(61)と最後に会ったのは10月23日のことだった。議員会館ですれ違ったとき、「いい話があるんだ。書いてよ。これは間違いなくでかくなる話だから・・・」と耳打ちしてくれた。
「その話、でかいけどまたヤバイ話じゃないですか」と冗談で返すと、「まあな。俺、ヤバイことばっかやってるからな」と笑って答えた。
実はその数週間前にも、こんなことがあった。別の記者が民主党議員の秘書から、「石井先生のところに
政界を震撼させるすごいネタが入ったみたいだ。当たってみるとおもしろいかも・・・」と聞かされたのだ。記者が石井氏に当たったところ、「まあまあ、そう焦りなさんな。いま証拠固めの最中だから。いずれ時期を見て国会で質問する。そのときは連絡するよ。これが表ざたになったら、与党の連中がひっくり返るような大ネタだよ」と言って、たばこをぷーっとふかした。
今回の凶行はまさに、石井氏が何か大きな疑惑を国会で追及する準備を始める矢先の出来事だったのだ。
(中略)
石井氏刺殺のニュースが永田町に流れると、同僚議員たちの脳裏にはさまざまな”疑惑”が浮かんだという。民主党関係者はこう話す。
「真っ先に頭に浮かんだのが、ある保守系大物代議士の産廃がらみの利権です。石井さんが調査を始めたと聞いていたので、『ついに、やられたか』って直感しました」石井事務所の関係者も、こう打ち明ける。
「実は、自民党関係の政治資金に不審な点があり、それを徹底的に洗っていたところなんですよ。すでに何かをつかんでいたようでした」石井氏と親しくしていた紀藤正樹弁護士も、悔しそうにこう話した。
「石井さんは一般市民の目でずっと政治を続けてきた稀有な政治家。彼は国会で質問することが国会議員の使命だと考えていた。彼に追及されて困る人は世の中にたくさんいる。利権に巣くっている人たちにとってみれば、彼がいなくなったことは大きなメリットです(後略)」


(解説=この記事の疑問。「これが表ざたになったら、与党の連中がひっくり返るような大ネタが産廃がらみの利権程度のものであるはずがない。産廃がらみの利権など日本中にある。大きな疑惑をそこに「オトす」ための記事なのか。もっと不思議なのは石井ひとりがこつこつと調べていたそのような疑惑を日本のマスコミは大組織を持ち取材網を持っているにも関わらず、どこも追及しないばかりかむしろ隠蔽の役割をしていたのではないか、ということである。)

以上は、http://hayawasa.tripod.com/isiikoki11.htmより

死の前日の石井紘基

私は故石井氏には、彼が殺害される前日に、ある場所で会っている。個人的に会ったわけではない。某経営コンサルタントが開いている集会にわずかな時間来られたのである。
そのとき彼は持論の日本の税金の使い方のひどさなどについて話たのだが、国会で見られるような声の強さはなかった。
石井は数日前からおびえて過していたという。死ぬXX日前に暴漢にも襲われている。

証言

後日、身近な人間から話を聞く機会があった。

「あの日は、朝、庭がごそごそいうので、前に頼んでいた庭師かな? って思って、インターホーンで聞いたら『XXX』って言って行ってしまいました。窓から見ると坊主頭でバンダナを巻いた屈強な男でした」

石井はその日、某コンサルタントと会う約束をしていた。3日後に迫った国会の冒頭質問に係わるものであったであろう。それは日本がひっくり返るような質問になるはずであった::

「石井はひとつきで刺されました。下りてみると、ナイフを引き抜いているところでした。すぐに警察に電話をしようとしたのですが、最初は
電話がぜんぜん繋がらなかったんです」

やっと電話がつながり、
最初にパトカーが数台来た。しかし多すぎた。あとから来た救急車は道路をふさぐパトカーのおかげで、石井の家までなかなか辿りつかなかった。パトカーが道をあけなければならなかった。
(たしかに変やね! 普通は救急車の方が先に到着するw)その間、石井は出血しつづけていた。

「不思議なのは、
救急車にやっと乗って病院に向かった時間にすでにテレビのテロップに石井紘基死亡って流れていたんです。国会でももう、犯人は右翼の伊藤白水(はくすい)ってメモ書きが議員の間を行き来してました。
(まだなんの情報もない状況で既に犯人の名前が出回るとは予め準備してたとしか考えられん!)
伊藤はXX日前に怪我をして事務所に傷の手当てを受けにきたりしていて、そんな人が石井を殺すなんて!」

心臓をひとつきしたテロの犯行は、完全にプロの仕業である。伊藤周辺の人間のいうところでは、人を一つきで殺せるような男ではないという。

「普通右翼というのは、人を殺したら靖国神社へまず報告に行くんだ。でも、白水はそんなこともせずに高尾山に逃げて捕まったんだ。普通人を殺して数年して出てくれば右翼の生活は保証される」
 

調べていたこと

石井紘基が握っていた情報は、
ある潰れそうな銀行、その銀行系の不動産会社、そしてRCC(整理回収機構)を結ぶ疑惑である
以下は私の推測である。

RCCから不動産屋に破格の安値で土地が流れ、それを市価で不動産会社は販売していた。もちろんその利益の1部は、ふたつの政党の誰かと誰かの懐に入っていたのだろう。

誰か? それはわからない。

誰も調べない

彼の暗殺後、この件にかかわる国会質問はなされず、民主党の別の議員が代役となった。国会に安堵の雰囲気が流れた

石井が心血を注いで調べた資料はダンボール箱数箱にのぼる。もちろん警察は調べるようなことはしない民主党の誰も調べない大手マスコミも調べない。そして、彼が持っていたメモ書きと資料は消えたままだ!

ぼくらはそんな時代のそんな国に住んでいる。

http://www.interq.or.jp/pacific/getjapan/jounal/ISIIKOKI.htm
より転載



そして日刊べりタより

「消えた書類」は整理回収機構の不正関連!
       〜石井紘基氏刺殺事件で金融専門家が証言 

当日「国会質問の最終準備を予定」特殊法人をめぐる税金の流れなど国の不正を追求し続けた民主党の故石井紘基議員(当時61)が刺殺されてから、3年以上が経過した。事件現場である自宅玄関前で石井氏が持っていたカバンの中身は空っぽだった。今回、筆者はカバンに「入っていたはず」の書類の作成に携わった金融専門家のA氏と接触した。A氏は、その書類内容とは、国策会社「整理回収機構(RCC)をめぐる不正を示すものだった」と証言した。(佐々木敬一)