九条の会 (記者会見より、一部引用)

at 2004 07/29 15:24 編集

 憲法9条を守る「九条の会」が著名人によって作られましたが、マスコミの扱いの小さいことに驚きました。
 リンクもしたいと思いますが、とりあえず6月10日の記者会見の様子をHPから引用しました。


鶴見俊輔…(生命を生み出す母親は生命を守り育てることを望みます…母親宣言より ということでしょうか…。)記者との対話も注目!
 憲法改悪をとめるという問題は、長く遡って捉えないとしっかり取り組むことはできない。
 女と女に協力する男にしか期待していませんが、そういうふうに運動が変わっていくことを望みたいですね。そこから原語や原語の前の身振りも出てくるのですから。
 そこから出発しなければ、戦争を止めようという考えは出てきませんよ。ですから、女と女に引っ張られる男に期待するというのが私の信条で、日本の歴史、社会としてもものすごく昔に戻らなければ、明治以前に戻らないとだめですね。
 で、男ではなくて、自分が生まれたときに戻らないと、本格的に戦争を止めようという意思は作れないと思っています。

奥平康弘
 これまで体制を批判しながら日本政府を見据えてきた人たちは、9条について、どちらかというと消極的な形で「憲法を護れ、護れ」と言ってきた。
 それは向こう方(改憲派)が自衛隊を作り、自衛隊をさまざまな格好で働かせてきたという動きがまずあり、そういう動きとの関係で「それはおかしいぞ」と言い続けてきた。
 その結果、ある種の消極的な側面というのがあった。向こうの出方に合わせて、それは違憲だと言い続けるポジションをとらされ続けてきたという気がします。

小田 実
 土井たか子さんとの対談集会に出たんです。そのときの題名が「今でも旬の憲法」でした。私は大変違和感を持ちました。「今こそ旬の憲法」だと。いま全世界で、武力を使ったらだめだということがはっきりしてきたんです。そうすると憲法が持っている平和主義、その理念は9条だけど、それが正しいことが証明されてきているわけです。
 平和主義という語源が平和憲法です。戦争が終わったときに国連が世界人権宣言を出しましたが、本当は世界平和宣言を出すべきだったんですが、そりゃ出せないですよね。だってみんな平和主義じゃないからです。
  日本国憲法というのは言ってみれば世界平和宣言なんですよ。日本は大国なんだから使う力を持っています。

大江健三郎  (記者とのやり取りも注目!)
  たとえば、イラク戦争が始まれば憲法について考えますし、自分に障害を持った子どもができれば憲法のことを思ったり教育基本法のことを考えます。そういうことで一生をやってきたと考えております。そういうことを自分でメモをとってまとめています。矛盾なども感じながらも憲法と一緒に生きてきた自分というものを表現してみようと思っています。それは小説に反映させたりしますけども、講演会などに呼んでいただければ「自分は憲法についてこのように考えている」ということをお話したいと思っていました。そのときにこの呼びかけ人にならないかと言われまして、講演会などで話すことは私にもできると思い、喜んで加わらせていただいたんです。 
 この前、ある放送局で中曽根元首相とお話しすることがありました。
 最後に彼が「教育基本法を変えないといけないと思う」「日本人の教育であるから伝統というものを大切にしないといけない」と言ったんですね。ところが伝統というのは何を指すのか分からない。たとえば僕の人生の中での伝統というと、今の憲法というのが私の中の伝統となっていますが、中曽根さんは戦前・戦中の日本にファシズムが台頭していく過程のことを伝統を作り出した時代と言いたいのか、あるいは明治時代なのか、明治以前なのか、伝統についてはっきりと提示しないで、教育基本法の中心に伝統を据えるとすれば、新しい教育基本法が出来あがるとすれば、現代の憲法に対する否定として「実績」として積まれると思います。
 一般民衆としては、市民としては、例えばイラクの人質事件がありましたが、18歳の青年と30代の女性が、日本の一人の市民として、日本というものや時を越えて、向こうの個人と結びつくということで、それは教育基本法が言うのと同じように個人の働きにおいて世界の普遍というものにつながっていくということです。こういう個人の態度が60年間のなかで新しく出来あがった伝統なのではないかと思います。



イラクから帰国された5人をサポートする会 世話人会 より

at 2004 07/17 22:59 編集

緊急声明「イラクで人質になった方々の活動に敬意を表し、これら
の方々への非難・中傷を直ちに止めるよう訴えます」に賛同署名さ
れた方々へ

高遠さん、今井さんたちが中心となって開催される集会をご案内し
ます。当会も呼掛け団体に加っています。

イラクから帰国された5人をサポートする会 世話人会

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http://ac-net.org/honor/doc/04722-takatou.html に以下を掲載

7月22日(木)イラク市民と語る〜私たちにできること

主催 「イラク市民と語る」実行委員会

呼びかけ人:高遠菜穂子(ボランティア)今井紀明(ライター)
     郡山総一郎(フォト・ジャーナリスト)他

日時:7月22日(木) 
   午後6:00開場/ 午後6:30開会

場所:なかのZERO 本館 大ホール
http://www.nices.or.jp/02guidance/02-1-1.htm
   JR・地下鉄東西線中野駅南口から徒歩8分

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『みなさまへのご挨拶とイラク報告会』開催にあたって

           高遠菜穂子

私は、4月にイラクで拘束され、9日目に解放された高遠菜穂子
です。無事に帰国し3ヶ月が経とうとした今も、皆様にご心配を
おかけしたままでいますことをお許しいただきたく思っています。

先日の韓国人の金鮮一さんの殺害のニュースを受けた時、少しず
つ前向きになっていた心を奈落の底に突き落とされたような気が
いたしました。「私が殺されていたかもしれない」という恐怖と、
「生き残ってしまった」という思いでいっぱいになりました。し
かし、それは同時に、私がなぜ「生かされた」のかを真剣に問い
直すことにもなりました。

金さんやその他にも人質となって殺された方々、空爆や戦闘で亡
くなっていく兵士と巻き添えになって死んでいくイラクの民間人、
そして世界中で理不尽に散っていくたくさんの命に思いを馳せ、
私にできることを再び全身全霊でやっていこうと決意しました。

今回、イラクから友人のスレイマン氏が来日します。彼とは昨年
の6月にバグダッドで知り合いました。ストリートチルドレンの
件では、色々とお手伝いしていただき、子供達の就職先の斡旋も
してくれました。また、私が拘束された直後にバグダッドやファ
ルージャでビラを配って解放を訴えてくれた命の恩人でもありま
す。23日は、彼にイラク人の本音を語っていただきたいと思っ
ています。

また、 この1年を半年ずつイラクと日本で暮らして感じたこと、
さらに事件後3ヶ月経った今、これからイラクとどう向き合って
いくかなどを皆様にお伝えしたいと思っています。

「真実を知る」ことは、おそらく怒りを抱えることになるかもしれ
ません。しかし、怒りは怒りを呼ぶだけで泥沼化させるだけだとい
うことは、どこを見ても明白です。私は、私たち日本人ができるこ
と、それをイラク人との対話の中で皆様と一緒に見つけたいと切に
願います。


─[プログラム]──────────────────────

あいさつ   今井紀明 高遠菜穂子

第1部 『イラク人からみたイラクの現状と人質事件』
ゲスト:イフサン・アリ・スレイマン氏(バグダッド)

第2部 『私のイラクノート』 
     報告:高遠菜穂子

第3部  ジャーナリストからのイラク報告
     ジャーナリスト田保寿一氏

イラク支援ネットワーク(仮称 アラブ・ホ−プ・ネットワーク)
結成の呼びかけ

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アラブ・ホ−プ・ネットワーク(仮称)呼びかけ

イラクでは「主権委譲」後の今も、十数万の米兵・多国籍軍が占
領を続け、イラク市民に銃口を向け、罪のない人々が殺されつづ
けています。暴力の連鎖は続いています。自衛隊もこの「多国籍
軍」に加わっています。私たちは、平和を求めるイラクの人々の
声に応えているといえるでしょうか?来日するイラク市民がイラ
クの真実を語り、イラク市民の声を届けにきます。

イラクを取材したジャーナリスト、そして4月にイラクで拘束さ
れた高遠菜穂子さん・今井紀明君とともに語り、今後私たち市民
レベルでのイラク支援を進めていく機会として以下の報告会をす
ることになりました。

当日は、イラク支援ネットワーク(仮称 アラブ・ホープ・ネッ
ト)の立ち上げを呼びかけます。

是非みなさまご参加ください。そして、ひとりひとりが今後のイ
ラク支援に動き出しましょう。


呼びかけ人

高遠菜穂子(ボランティア)今井紀明(ライター)郡山総一郎
(フォト・ジャーナリスト)森住卓(フォト・ジャーナリスト)
鎌仲ひとみ(映画監督)きくちゆみ(グローバル・ピース・キャ
ンペーン)広河隆一(ジャーナリスト)伊藤和子(弁護士)
七尾寿子(ほっかいどうピースネット)相澤恭行(ピースオン)
高遠修一(会社役員)


呼びかけ団体

ピースボート 日本国際ボランティアセンター ピースオン 3
人を応援する会 劣化ウラン廃絶キャンペーン 日本ビジュアル
ジャーナリスト協会 イラクから帰国された5人をサポートする
会 イラクの声を届ける会

連絡先 チョウミス TEL: 03−3362−6307 ピースボート東京

主催 「イラク市民と語る」実行委員会

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出演者プロフィール 

イフサン・アリ・スレイマン氏 

イラク北部クルド出身。電気技師。現在、建設会社を経営。昨年
夏頃から日本のNGOのガイドとしてイラク各地を案内する。ス
トリートチルドレンの就職の世話など高遠さんの活動の援助。5月
にはファルージャ、サドルシティの病院へ抗生物質を運ぶ。「人
質」事件の時は高遠さんの活動を書いた1万枚のビラを作りファルー
ジャで配るなど人質の救出に全力を尽くす。イラク人自身による
イラクの復興のため、ストリートチルドレンの施設の建設を計画。


田保寿一(たぼ じゅいち)

1950年富山県生まれ 90年、番組「ザ・スクープ」のスタッ
フとして湾岸戦争終結直後のクエートを取材。米軍が主張したイ
ラク軍が原油を流し水鳥に被害が出たという事件について、実際
は米軍の空爆でクエートの石油精製施設が破壊され、原油が流出
したものであることを明らかにした。97年から北朝鮮拉致疑惑
を取材。2003年10月からイラクで取材。ファルージャなど
のスンニ三角地帯を日本のメディアとして初めて取材。ムクタダ・
サドル師を取材しインタビューに成功。同年12月に再びイラク
を訪れ高遠菜穂子さんと出会う。高遠さんの協力のもとストリー
トチルドレン、サマワの現状、ドーラの空爆等を取材。2004
年3月、三度目のイラク取材。核施設と言われているツワイサの
現状とサダム時代の秘密を取材。ナジャフ、サドルシティでの戦
闘を取材中にサドルシティで事故に遭い、帰国した。


高遠菜穂子

ボランティア 1970年1月14日生まれ 34才北海道千歳
市出身 麗澤大学外国語学部英語学科卒2000年に30歳をなっ
たのを機に仕事をやめる。以後、インド、タイ、カンボジアの孤
児院やエイズホスピスをお手伝い。2003年、バグダッド陥落
後にイラク入国2回。NGOと共に主に病院調査と医薬品運搬、
学校再建を展開。3回目の滞在では主にストリートチルドレン自
立支援。4回目の入国でイラク人の武装グループに拘束される。


今井紀明 

2004年3月に江別市の高校を卒業。NO小型核兵器禁止サッポ
ロプロジェクト元代表・劣化ウラン廃絶キャンペーンスタッフ。
劣化ウラン弾の被害を伝える絵本作成のため2004年4月にイ
ラク入り。
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「いま問い直す「自己責任論」」案内

at 2004 07/12 23:08 編集

転送大歓迎!!  転送大歓迎!!  転送大歓迎!!  転送大歓迎!!
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「イラクから帰国された5人をサポートする会」主催シンポジウム

いま問い直す「自己責任論」

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○日時: 2004年7月24日(土) 14:30開場 15:00開始(〜18:00)

○会場: 東京大学本郷キャンパス 経済学研究科棟一番教室
  【キャンパス内案内図】
     http://www.e.u-tokyo.ac.jp/fservice/address/map.j.htm

○交通: 丸の内線、大江戸線「東大前」駅下車 徒歩5分
  南北線「東大前」駅下車 徒歩5分
 千代田線「根津」駅または「湯島」駅下車 徒歩10分
       【詳しい交通案内】
       http://www.u-tokyo.ac.jp/jpn/campus/map/map01.html